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私立水晶華学園



しかし、次の瞬間、俺は別の意味で頭が痛くなった。
《キャー!!!!!!!》

さっき講堂の外で聞いた黄色(黄土色)の叫び声が生徒達から発せられたのである。


よく聞いていると、聞こえてくるのは、二人の暴言に対する俺達への非難の声。…ではない。













……………………………。


『ねぇ!三人とも凄くカッコイイぢゃん!!』


『だねぇ!もっと気合い入れて可愛くしなきゃ☆』


『グロス大丈夫!?』


『そんなことより!僕の髪型大丈夫!?』













…。
なんとも、ツッコミ処満載な…。
雷と霄の発言はスルーされたようだ。

比較的小さい声で囁き合っているのは本当に男かと思うほどの黄色い(黄土色)の声の持ち主達。


中には、『抱いてぇ〜!!!!!』
と叫んでいる生徒もいるようだ。

抱いてって、抱擁のことだよな。なんで抱きしめて欲しいんだ?
男らしくて格好よい二人に対しての憧れとかか?



「二人とも大人気だな」

感心しながらも、マイクに拾われないように小声で二人に囁いた。
ウザイとかキモいとか言っても、素敵とかカッコイイとか言われるんだから、やっぱり、二人は凄い。



「さっさと、話しを進めて下さい」

俺が感心していると、さっきステージから降りた美形(生徒会長?)がきて俺達に向けて淡々といった。

しかしその顔には、生徒達や俺達に対する嫌悪感がありありと浮かんでいた。


「うぜ、テメー指図すんな」

そんな男の様子に気付かない雷は不機嫌そうに言う。
そんな雷に対して霄は興味なさ気にあくびをしている。


「こら雷止めろ。霄も挨拶はしっかりしなきゃ駄目だろ」

見かねた俺は、二人を窘めた。そしてその男に軽く頭を下げてからマイクの真ん前に立った。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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