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私立水晶華学園



「お、お前等、あ、愛してるって………」

まさに、茫然自失という言葉が一番しっくりくる表情で力さんがぶつぶつ呟いている。
だ、大丈夫か?


「それがどうかしたか?」愛してるがどうかしたんだろうか?

「いつの間に両思いに!?てか、むしろ、ナチュラルに二股!?」

「はぁ??」
力さんは何をいってるんだ?

「家族間での愛情表現だろ?どこの家族でもいってるんだろ??」

俺は前に雷と霄からそう聞いていた。と力さんにいうと、力さんは目を細めて「ほーお…」といいつつ雷と霄を交互にみた。その瞳は何かいいたそうな色を帯びていたが、二人が余計なことをいうなという感じで睨みつけると、仕方ないという表情で笑っていった。


「そろそろ講堂の方へ移動するか」
時間も結構やばいし。と付け加える力さんに、この時の俺達の気持ちは一つだった。すなわち、(あんたのせいだ!)と。





































講堂前

「生徒達はもう集まっています」

「俺達は職員席に居るから、お前等三人はここから真っすぐ入って舞台に上ってこい」

「いつ入ればいいんだ?」
「俺の話しの後、生徒会長の話し、でその後がお前等の番だ。出番になったら、この扉が開くから、そしたら、入ってこい」



そういって扉を示した後で、力さんと曉さんは、いってしまった。

今俺達の前にある扉は、講堂を使うときの主役の通り道だそうだ。
他にも、職員専用、生徒会専用、一般生徒専用の入口があるらしい。

そんなにたくさんの入口はいらないだろ、と聞いた俺に力さんは意味深な笑いと、「今にわかる」という言葉を残して。

[before??][after!!]

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