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私立水晶華学園



『行く!!』

二人とも元気な返事だな、目が輝いてるし。さっきまで力さんを睨みつけていたのと同一人物だとは思えない。

「駄目だ!お前等はここでいい。だいたい、男同士なんだから別にいいだろうが、それとも貧相過ぎて見せられないのか?」


ハンッという馬鹿にしたような笑いとともに力さんが雷と霄にいった。


「ンなわけねーだろ!」
雷は直ぐさま力さんにそう返す。

二人がギャーギャー騒ぎだしたので呆れ果てた俺は思わず、ため息をついた。時間がないので早くして下さい!といっている曉さんの声にも呆れが混じっている。俺は曉さんに対して申し訳ないという気持ちが募った…


そうこうしている間にも時間は刻一刻と迫ってくる。見兼ねた俺は、二人を止めようと間に入ろうとした。しかし、俺の行動は、俺の服を掴んできた霄によって阻まれた。


「…時間ないから、雫行こう」
といって服を少し引っ張る霄。空いてる手が指しているのは、さっき曉さんが使って下さい。といっていた隣の部屋。


「そうだな」

時間的に余裕がなくなってきたのがわかった俺は霄に微笑みかけて一緒に隣の部屋に入ろうとした。


しかし、又しても俺の行動は阻まれた。いや、霄のというべきか…扉の開けて中に入ろうとした霄を背後から伸びた、二本の腕ががっちりと掴んで止めたのだ。

そして、掴まれた霄がもといた部屋に引きずられ、俺の目の前でドアが閉まった。


は?と不思議に思ったが、さっきの時間を考えた結果、急いで着替えた方が得策だと思い、力さんから手渡された制服を急いで着替えようとした俺だったが、ふと、部屋の隅にある黒い箱が目にはいった。

[before??][after!!]

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