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私立水晶華学園



力さんは、俺達の無言の圧力に耐えられなくなったのか小さく謝罪の言葉を述べた。


「過ぎたことはしょうがない」

俺は頭を垂れて落ち込んでいる力さんが可哀相に思えてそういった。
雷、霄、曉さんは恨めしそうな視線を力さんに送っていたが、俺の言葉で二人は一応、『水に流してやる。有り難くおもいな』という感じになった。


「そろそろ時間です…、講堂に行かなくては…。」


「行きましょう。大丈夫、何とかなりますよ」

俺は心配そうな曉さんを安心させるように笑っていった。…それにしても、曉さんにこんなに心配かけて、全く、力さんには困ったものだ。


「あ、お前等ちょっと待て」

俺が一歩踏み出したとき、聞こえた力さんの声に思わず歩みを止めた。
力さんが持っているのは…服?

「お前等が着ているのは前の学校の制服だろ、いくら今日は顔合わせだけだといっても、一応この学園の制服でないとな」


そういえば、力さんが、少し準備があるからといって学園に着いてから渡すといってたから前の学校の制服だったんだ。

力さんから服を手渡された。見かけよりけっこう軽いな。

『駄目!!!(だ)(です)』
その場で着替えようとした俺にみんなから制しがかかった。

「雫さん、隣の部屋を使って下さい」

曉さんがさっきとはうってかわった声音でいった。
男だけだから良いと思うのだが…そう言いたかったが、みんなの視線があまりにも強かったので大人しく隣の部屋に移動することにした。

「じゃあ、雷と霄も行こう」

当然二人も着替えるだろうと思い二人を誘う。

[before??][after!!]

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