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私立水晶華学園



「やっとわかったか!」


ピキッ
という効果音が思わず聞こえそうなほど見事に固まった雷と霄の二人とは対象的に、二人の手を退かした力さんは楽しそうにニヤリッと笑ってそういった。

「だいたい、お前達は過保護過ぎる。だから雫が無自覚なんだ。どんだけ鈍いと思ってるんだ。今時、高二にもなって“犯す”の意味が分からんヤツなんて他にいないぞ。」

力さんが呆れた顔でそういうと、雷、曉さん、そして霄の順に力さんに言った。

「お前、雫になにいってんだ、ふざけんなこの変態カマ男が!」

「本当に最低ですね」

「…ムッツリ死ね…」

「はぁ!?俺はオープンだ!!」

力さん突っ込むところはそこか…ちなみに、一応いわせてもらうと、“変態”とか“ムッツリ”ぐらいは俺でも分かる……。
俺にとっては、わからないことを誰かに聞くことは恥ずかしくない、それより、俺の無知のせいで誰かに不快な思いをさせるのは本意ではない。

しかし、力さんに言われた後あらかじめ雷と霄に聞いたのだが、二人とも、俺が急にそんなことを言い出したからか驚いた顔をして『まだ知らなくていい!』といったので、たいしたことないものだと思っていたが…

違うのか?

俺がなにやら考え込んでいることに始めに気付いたのは力さんだった。

「なんなら、手取り足取り教えてやるよ」

ニヤリッと笑って力さんはそう言った。

「その申し出はうれしいが、いい。まだってことはいつかは教えてくれるってことだろ」

その言葉に反応した曉さん達三人がなにか口々に言おうとしたが、俺はそれを制止して力さんに言った。そしてそのまま雷と霄の方に視線を移して笑いかけた。
「おう!」
「うん…(喜)」

二人は赤く成りながらそう答えた。しかも心なしかうれしそうだ。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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