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私立水晶華学園


「いつまで寝てるんですか?雫さんが心配してくださっているでしょう」
パンッ

「はっ!」

あ、力さんが起きた。でも、今曉さんが頬をひっぱたいたような…。
いや、曉さんがそんなことするはずないか。


「三人とも、理事長室でもっと詳しいお話しをしましょう。ついてきて下さい」

















「皆さんが知っての通りこの学園は全寮制です」

門のところから学校内の理事長室に移動した俺達に曉さんはまず、こうきりだした。

「寮の方は基本は二人部屋ですが、生徒会と各学年上位六名までは一人部屋か二人部屋かが選べます」

「上位とはなんのですか?」
説明について分からなかった部分があった俺は、曉さんにそう尋ねた。

上位ってことは、無難に成績ってところか。でも、だとしたら、毎回テストがある度に部屋替えをしなければならなくなる。


曉さんは俺の質問になんと答えたものか、と言う顔をして隣に座っていた力さんの方を見た。


「簡単に言うと、家柄、学力、容姿の総合結果だな。まぁ、実際は家柄と学力はオプションみたいなもんだけどな」

曉さんの視線を受けた力さんは、やれやれといった感じで説明してくれた。


そうか。家が金持ちで頭がよくて、しかも顔が良いなんて確かに妬まれるかもしれないな。それでいざこざが起きたりするんだろう。
納得した俺が小さい声でそう呟くと、力さんが呆れ顔で俺の方をみてこういったた。

「雫、多分お前が今思ってる理由と違うと思うぞ。襲わっ…」

ガシッ
『余計なことをいうな』

さっきまで俺の両隣を陣取っていた二人が、素早く力さんの口を大きな手で塞いだ。
力さんは何かいいたげにうーうー唸っているが、二人の手に阻まれて言葉にならない。

「襲わ?…あぁ、襲われるのか!!」

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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