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私立水晶華学園


「曉さん!」

俺は久しぶりに曉さんに会ったことがうれしくて、思わず駆け寄った。

曉さんは力さんの友人謙秘書さんで、俺達3人とも面識がある。とても優しい人だ。ちなみに、俺はこの人を兄のように思っている。曉さんもそう思ってくれているそうだ。
というのも、実際に聞いたから知っているのだが。



「雫さん。お久しぶりです」

ふわりっという効果音が付きそうなとても柔和な微笑みで俺に話しかけてくれた曉さんに俺も思わず頬が緩む。



「おい雫、お前俺に会えてうれしくないのか。」


俺達二人の間にほわーっとした空気が流れたのもつかの間、その空気は力さんのどこか苛立ったような声に遮られてしまった。
どうして怒ってるんだろう。わからん。


「この格好について言いたい事とか、口調とかいろいろあるだろう!?」


どうやら力さんは、俺が力さんに会えたのに喜んでいないと思って拗ねているらしい。そんなことあるわけないのに。


「まさか、力さんに会えてとってもうれしいよ。しかも、こんなにカッコイイ格好で、いつもの格好も素敵だけどな。」
ニッコリ。

これが俺の本当の気持ちだ。


「……………。」


力さんの今の格好はいつもの女性らしいスカートもはいていないし、化粧もしていない。それだけで美女が美男になっている。なんで俺の周囲はみんな美形なんだろう。


「……………。」

って、力さんがさっきから一言も発していない。

「おーい?力さん!トリップしてるけど大丈夫か」

ユサユサ。
肩を揺らしてみるが…反応なし、目を開いたまま固まって微動だにしない。
俺何かしたか!?


パーン、バキッ、グキッ!
俺が対応に困っていると、俺の目の前でまず、雷が力さんの頭を叩き、上からの衝撃によって首が下にいった。そこを、霄がアッパーカット、首が上がったところを曉さんが掴んで、そのまま…え!?絞めてる!?

「曉さん!力さんが白目剥いてます!」


俺は慌てて言った。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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