私立水晶華学園
やってきました
「…凄いでかい門だな」
力さんから編入の話しを持ち掛けられてから1週間後俺達3人は、今、私立水晶華学園の正門の前にいる。
「オイ、どこから入るんだこれ」
「………さぁ……」
「もう、飛び越えるか」
「………バカ」
「なんだとぉ、やんのか!?」
はぁ、二人とも仲良いな。俺とはあんまりこういうやり取りしてくれ無いんだよな…
「ストップ!!ボタンがある」
二人がじゃれ合っている間に門を調べていた俺は、インターフォンのようなものを発見したので押してみた。
カチ。
少し離れたところで話しをしていた二人も俺の声を聞いて寄って来た。
ジャジャジャジャーン!
ジャジャジャジャーン!!
『…運命!?』
「ベートーベ〇か、俺はどっちかというとリ〇トの曲の方が好きだなぁ…」
二人が驚いたような声を上げたが、俺はそっちの方が気になった。
だってリ〇トはテンポがいい。弾きやすいし。
ギィィーーー。
曲が鳴った直後ドアが音をたてて開いた。
その中は森が広がっていて学校の影も形もない。
そんな場所に一本道があり、リムジンが一台留まっている。不思議に思っていると、インターフォンから柔らかいテノール声が聞こえてきた。
【そちらの車に御乗り下さい。】
プッツリ…………
「行こうか二人とも」
「おう」
「うん…」
[after!!]
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