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私立水晶華学園


「スゲー!」

俺が二人にそう言い終わると、誰にともなく誰かがそう叫んだ。

「萌黄が大人しくいうこと聞くなんて今までなかったもんな」

確かにっと頷く。

「お母さんの言うことですらうだうだ言った言ってんのに素直に聞くなんてな」

初めの声に同調して次々と感心の声が上がる。


「達哉と違ってなんか雫の言うことって聞きたくなるんだよな」

腕を組み、うんうんと頷いている晃暉。

「…晃暉晩ご飯抜き」

「えー!?そりゃねーよ!!達哉のメシってあんまり美味くないけどオレ胃になんか食いもん入れねーと餓死する!」

「いっそ死ねばいい」

凄い爽やかな笑みを浮かべながら清々しく言いきる達哉。

二人のやり取りを見て笑っているクラスメート達。

とてもいい雰囲気のクラスで本当によかった。
穏やかな気持ちで自然と口角が上がる。

「おい、とりあえずそこまでにしとけ。後5分で一限目開始だ。お前ら準備しとけよ」

晃暉と達哉を中心に盛り上がっていた皆は竹内先生の声で皆一斉に席に着いた。まさに鶴の一声。

見かけは天パホストだが、やはり先生だな。皆がしっかり言うことを聞くということは信頼されているということなのだろう。

「しっかり励めよ」

出席簿を掴み肩に乗せると笑って先生は出て行った。






クラスメートの会話


「竹内先生今確実に神咲だけに言ってたよな」コソッ
「あー俺もそう思う」コソッ

「今まで俺等にまともに話しかけたことなんて一度もないのにな」コソッ

「何たって、このクラスの担任になっての第一声が『チッ、可愛い奴がいねーこんな糞餓鬼共の担任なんてツイてねーぜ。おい糞餓鬼共面倒起こして俺を煩わせたら…殺すぞ』だもんな…」コソッ

「アイツの中で生徒の価値って自分の性欲処理ができるかどうかだぜ?きっと」コソッ

「…だとしたら神咲はストライクゾーンってことか?」コソッ

「まさか、先生好みの可愛い顔じゃねーだろ。おもいっきりカッコイイ系のタチ顔だぞ?それに百戦錬磨っぽいし」コソッ

「あの顔じゃあきっと女取っ替え引っ替えだったろうしな」コソッ

「竹内先生の親衛隊動くかな?」コソッ

「神咲のあの顔じゃあ確立は低いな」コソッ

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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