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私立水晶華学園
クラスメート

こめかみを手で揉みながら言われるのは、別に今更傷つかないとはいえ中々複雑な心境だな…

「確かに俺と比べるべくもなく可愛いからな」

「「「可愛い!?」」」

当たり前のことを当たり前に言っただけなのに皆のこの反応はいったい?

クラスのほとんどの人間が一斉に同じことを言うものだから俺は先生から目を離し皆の方を見た。

皆信じられない!っという顔をしている。


ガタン!

「えー!神娜が可愛いー!?あいつはどう見ても、もがぁ!?」

「お前ちょい黙れ」

俺は勢いよく椅子から立ち上がった少年と、少年の口を押さえた青年を見た。

少年は青年に口を塞がれた状態でもがもがと言っている。

手を振り回して暴れているところから察するにどうやら青年に文句を言っているようだ。

そんな様子の少年に対して青年はどこ吹く風。少年の扱いが手慣れているように見える。

「雫とりあえず席付け。今立ったチビ達の後ろのとこだ」

竹内先生は一つ大きなため息を付くと、先程立ち上がった二人の後ろの席を指指した。

「先生!俺はチビじゃねーぞ!!今から伸びるんだから!」

「お前は去年も同じこと言ってたじゃねーか。一年かかっても1センチも伸びねーのは無理だろ」



先生と元気少年の攻防を尻目に俺は席に向かう。


「なあ」

俺が席に着くと俺の前の席の爽やかな好青年という見た目の奴が話しかけてきた。

今先生と言い争っている奴の言葉を遮った男。

呼ばれて男の方を見る。
爽やか好青年は俺と目が合うと感嘆の声を上げた。

「凄い男前だな。俺は緑園達哉(りょくぞのたつや)。よろしく」

爽やか笑顔が眩しい美形、もとい、緑園は俺に手を差し出した。

その手を握り返す。

「ありがとう。緑園のように格好良いやつに言われると世辞でも嬉しい。俺は神咲雫だ、兄弟が二人もいるから名前で呼んでくれないか?」

まぎらわしいだろう?と苦笑して答える。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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