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私立水晶華学園


クラス内を見渡しても燈眞がいないのは気になったが、生徒会の仕事で出払っているのかもしれない。

何であれ責任ある立場にいるというのは大変なことだ。


周りを見渡してみると、力さんが言っていた通りクラスに顔の選考があるということを改めて実感させられた。

もしかしなくても、俺思いきり場違いなんじゃあ?という考えも頭を過ぎったが、俺の思考は直ぐに切り替えられた。


たしかに美形が多くて圧巻っという感じではあるが…

「竹内先生」

俺はとっさに先生を呼んだ。

「櫂矢だろ?」

流し目で俺を見てくる先生。世の女性達(と一部の男性)はほっとかないだろうと俺に思わせる、妖しい笑みを浮かべている。

人は外見で判断してはいけないと教えられてきた俺だっが、竹内先生の天職はホストなんじゃないかと半ば本気で思う。


「先生、澪は?神娜澪はこのクラスですよね?」

先生の切り替えしを聞き流し、俺はさらに問い掛ける。

先生の言葉に返事をしなかったのではなく、俺は返事ができなかった。

多分ここにいる誰にもわかりはしないだろうが、この時の俺はとても混乱している状態だった。

先生の言葉に返すという当たり前のことができないほどに。


俺が澪の名前を出した途端に辺りがこれまで以上にざわめいた。

「雫、ちなみにお前、あいつとどういう関係があるんだ?」

ひきつった口でそう聞いてくる竹内先生。

「従兄弟です」

顔が心なしか青いのが気にはなったが、俺は何でそんなことを聞くのか不思議に思いながらも答えた。

先生と言い、燈眞と言い、澪の名前を出した途端のこの反応はいったい何なんだ?


「…似てなくてよかったな」

俺の顔をちらっと見て竹内先生がそう呟いた。

小声だったがその言葉はしっかり俺の耳に入って来た。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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