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私立水晶華学園


「俺は自分の平凡顔が結構気に入ってるので整形はしませんけどね」

「その上無自覚か」


先生の言っている意味はわからないが微妙にうれしそうだ。


と言うか整形なんて冗談じゃない。顔は親から唯一貰ったものだ。それに金がもったない。


確かに神咲家は名家で金持ちだが、俺は自分の金は自分で稼ぐ主義だ。


「先生早く教室行かないと一限目始まりますよ」


ふと目に止まった時計の針が授業開始5分前を示しているのが見え、俺は先生をクラスへ促した。

だが、
「先生、いったい何なんですか」


時計を見ていた俺はその間に近づいていた先生の顔を間近で見ることになり抗議の声をあげた。

「んな他人行儀な呼び方すんなよ」

「いえ他人ですから」


俺と貴方が赤の他人じゃなくて何だと言うんだ、と真面目に言ってやりたい。


というか近いんだが、鼻と鼻がくっつきそうなほど近づく必要性は感じない。


「俺は竹内櫂矢(たけうちたくや)だ。櫂矢先生って呼べよ」

「人の話しを聞いてください」


言いながら先生を押し退ける。


「聞いてるぜ。さて教室行くか」


…大人の男性のウインクがこんなに破壊力があるものだったとは。


「なんか失礼なこと考えてねーか?」

「いえ、まったく」
























竹内先生の話しを聞きながら教室までの道のりを歩いていたら、いつの間にか2−Sと書いてある教室に到着した。

「呼んだら入ってこいよ」
頷く俺の頭にぽんと手を乗せると先生は教室に入って行った。

人に撫でられるのってなんか新鮮だ。普段は雷や霄を撫でる側だから余計にな。

余談だが、竹内先生は最悪な教師から、話している内に言葉は悪いが、一応生徒思いの良い先生だと認識を改めることになった。



教室にも多少防音設備があるのか声は聞こえるが、はっきりと何て言っているのかはわからない。

[before??][after!!]

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あきゅろす。
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