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夏色のグラス
空色とはこれのことだろう
青ともエメラルドともつかない色と綿のような雲
「(あ、ミーの目とおんなじ色だ)」
そんなことをぼんやりと思いながら透明のグラスを傾ける
あの空を切り取ったようなソーダが涼しげに揺れている
レモン色のストローは太陽とその光
「(じゃあ雲は?)」
ふ、と思い出したように冷蔵庫からバニラアイスを取り出す
それをスプーンですくって液状の空に投げ入れた
じゅわりと白く空を濁しながら溶けていく
「おーい、次の任務行くぞー」
あの人が呼んでいる
赤いさくらんぼは・・・・・
残りを一気に飲み干してグラスをテーブルに乗せた
カラン
という小気味よい音が冷たさの余韻を耳に残す
(赤いさくらんぼはミーの恋心)
(end)
―――――――
ブログに小ネタとして載せたもの
暑中見舞い絵(拍手)のフランバージョンのイメージ文
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