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好きっていうんですよー(元拍手文)
*好きって言うんですよー*
「お前といるとなんか変な気分になるんだけど」
最近センパイの様子が明らかにおかしい。
突然こんなことを言い出したりすることが近頃よくある。
この前は「ドキドキする」
その前は「胸がきゅーんってなる」
さらにその前は「顔が熱くなる」
どう考えてもおかしいことはセンパイが嫌がらせをしないことだ。
「センパーイ、最近なんか変ですけど頭でも打ったんですかー?」
「打ってねーし、おかしくねーし」
ほら、これだけ言っても何も嫌味を言わない。
絶対何かあったに違いない。
「センパイ何かショックなことでもあったんですかー?」
「ねーよ。てかお前こないだスクアーロと喋ってたろ」
「はい?それがどうかしたんですかー?」
「何かムカツクんだけど」
あれ?もしかするとこれは?
「何でスクアーロと喋んだよ。あんなやつほっときゃいいじゃん」
「あのー、もしかしてもしかするとそれはヤキモチですかねー?」
「あ?ヤキモチ?」
だってどう考えたってそれは嫉妬しているだけだ。
しかもミーがロン毛隊長と喋ってムカツクってことは・・・。
「センパイってミーのこと好きだったりしますー?」
「・・・・・・知んね・・・」
ビンゴ。
「センパーイ。そういう時何て言ったらいいか知ってますかー?」
そういう時は好きって言うんですよー。
「好き・・・?」
「そうですー。センパイはミーに恋してるんですよきっとー」
「・・・うっわ、ありえねー」
でも、そうかも・・・。
センパイはそう呟いた。
「王子お前のこと好きかも」
「ミーもセンパイのこと好きかもしれませーん」
これがミーと自称王子の不器用な恋のはじまりだった。
(end)
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