リレー小説! その前に大事な事に気づいてしまいました 「わーい!」 ミミ先生の言葉に各々のお弁当を並べる。ぼくもその輪に加わろうと鞄に手を伸ばすが、 「……アレ?」 「ん?カバオ君、どうしたんだぞぅ?」 もう一度確認してみるもそこには目当てのものはやはりなく…、やってしまった。 「……お、お弁当忘れた!!」 本当にカバオ君らしいわ!等、周りは声をあげて笑っている。くぅぅ、食パンマンにまで!格好悪い…! そんな事を考えていたら、アンパンマンが涙を溜ながら僕の肩を叩いた。 「はー!カバオ君、僕の顔でも食べるかい?」 「……、」 俗に言われるイケメンの類の男の頭が半分欠け…うわああ、パンだって分かっててもなかなかエグい! そんな事を考えていたら、隣にいた食パンマンがぽんと手を叩いた。 「あ、僕の車に行けばパンが残っているよ」 「え?」 「朝、給食の配達があったから、この近くに車止めてあるんだ。一緒に取りに行くかい?」 そのお誘いの答えは、考える前に既に言葉に出ていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |