その永遠に涙した
07
「いつの間にか寝ちゃったんだから仕方ねーだろ。」
「仕方無くない。寝んな、馬鹿が。」
「魁センセー、昼食べてきていいっすかー?」
突拍子も無い事をいきなり言い出すなよ、あき
「おー、いいぞ。」
「どもでーす。んじゃな、陽咲。せいぜい頑張って。」
そう言うが早いが、あきは入口へ歩き始めた
「なっ……、おいあき!逃げんな卑怯者ーー!!」
「いや俺関係無いじゃん。ま、これも一つの友情だよねー。ってことで。」
いやいやいや!
どの辺が友情!?
助けてくれるのが友情ってもんじゃねぇのかよっ!?
相変わらず淡泊なあきは、そそくさと屋上から去った
まぁ、何故ああもこの場に居たく無いのかっていうと……魁センセーが理由な訳で
怒ると何すっか分んないんだよ、アハハ
俺はそれ以外にもコイツと居たく無い理由があるけどね
「ひな、授業サボるとは良い度胸だなぁ?」
「ハハハハハ、だからサボってたんじゃなくて……日向ぼっこ?みたいな。」
「アホ。お仕置だよなぁ?これは。」
心無しか、フェンスと背中が段々近付いているような、ねー
っていやいやいや、近付いちゃ駄目だろ!相手の思う壺だろ!
俺は心の中でヤバイ、と思ってはいたが、やっぱり何も出来なくて、終いには背中とフェンスがコンニチワしてしまった
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