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その永遠に涙した
06

「おーぃ、ひーなちゃーん、お昼ですよー。」


まだ頭は夢の中、身体がゆさゆさと揺すられる感覚がした


誰だよ……
気持ち良く眠ってるのに起こすなよ


「……魁センセーに言い付け『―ガバアッ』おー、やっと起きた。」


俺は本能的に感じとったのだろう

『魁センセー』

という危険ワードを


「てっめ……絶対魁には言うなよ!」

「言わないけどさー、……バレてると思うよ?ホラ。」


ホラと言われ、目の前の奴――東條瑛(トウジョウ アキラ)は俺の方を向いたまま、後ろの屋上への入口を指差した


ありえない
いや、っていうありえて欲しくねぇっ!


俺の目はゆっくりそろーっと上を向き、入口をとらえた


「ひーなーたー……。」

「ギャーーー!!!」

「お前、午前中の授業全部居なかったらしいな!?居るなら居るで出て来い!居ないなら電話しやがれ!」


目の前の一見ホストにも見えるソイツは、俺の所までズカズカと歩き俺に向かって指をさしながらそうまくし立てた


……人に指差しちゃいけないんだー


じゃなくて、こいつは魁、紫藤魁(シドウ カイ)

俺の従兄弟で、ここの英語科の教師だ






 

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