その永遠に涙した
10
「つーわけで、お仕置、な?」
ニヤリ、と笑ったかと思うと、首筋にチクリと痛みが走った
……んん?
ま、まてよ
おおお俺だって分るぞ
こっこれは
「何キスマークつけてんだよ!魁!」
「いやお仕置だからな。」
仕方無ぇだろ、とか笑いながら言ってくる魁に生まれて初めて殺意が沸きました
俺がこれ程にもキスマークを嫌がる訳、はまぁ……あるんだけどさ
只単に目立つ場所なだけっていうんじゃなくて、俺はその……普通の奴より少しばかり肌が白いから、余計目立つのと治りが遅いんだ
だから、物凄く嫌い
「こんな目立つ場所にしやがって〜っ!魁のアホ!馬鹿!」
「お前が授業サボるのが悪いんだろ?」
「うっ……そう、だけど。」
俺は何も言い返せずに、只しゅんと俯いた状態でいた
するとまた、ふわりと温かく抱き締められた
性懲りもなくコイツはっ
「離せよ。」
「駄目。」
「なんで今のタイミングで抱き締めんのか意味分かんねー。」
俺がブスッとした面持ちでそう言うと、衝撃発言が返ってきた
勿論、魁から
「いやあまりにも可愛いすぎて。今ここで襲いそうになった理性をつなぎ止める為にな。」
開いた口がしまりません
おっおお襲うって!
俺は段々と羞恥で顔が赤くなっていく
あまりの恥ずかしさに、力を振り絞り目の前の胸板をドンッと押して……
「魁の変態!」
と言い残して猛ダッシュで屋上から出ていった
「……可愛いすぎだろ。」
手で顔を覆い、真っ赤になりながらそんな事を魁が言っていたとは知らずに
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