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そしてまた、恋をする
07
そして始業式が無事終わり、クラスへと向かっていた

桜華のクラス編成はまた変わっていて、全学科の生徒ごちゃまぜだ

その上で成績順

勿論上の方のクラスには進学科ばっかり
稀に他の学科の奴もいたりするらしい

ちなみに、進学科の人達は全ての時間割が勉強だけど、他の学科は違う
一日の内何処かで学科の授業が入る

だから進学科以外の生徒は、試験でとらなければいけない最低ラインが低くなっている

複雑な仕組みだよな…

「クラス見に行こー!!」

凛が俺の腕を引っ張り、果敢にクラス表の貼られている前の人込みに入っていく

正直…辛いです

「あった!」
「凛はS?」
「うん!衣緒は?」

俺は後ろから順に探しているのだが、一向に『浅葱衣緒』の文字が見当たらない

残ったのはSクラス

まさかな…
と思いながらも取り敢えず探す

何かの間違いであって欲しい

「あ!衣緒もSじゃん!一緒だねっ。」

俺が見つけるより早く凛が見つけ、そういった

嘘だろ……

よりによって進学科の多いSかよ

「衣緒って頭良いんだね!」
「最悪…。」
「まぁまぁ!クラス一緒で良かったじゃん。」
「まぁ……そうだけど。」

確かに凛と一緒なのは嬉しい
けど、問題は凛が美形であるという事だ

絶対目立つ…
ていうかもう目立ってる

周りから突き刺さる憎悪や嫉妬の視線

進学科の奴等ってタチ悪いから嫌いだ
苛めが卑劣すぎる

そして、それをほったらかしにしておく生徒会も嫌いだ
自分達のファンだろうが

§

「席隣にしよー、衣緒。」
「うん。」

俺達は窓側の一番後ろとその隣に座った

所謂特等席だ





 

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