そしてまた、恋をする
06
普通の人なら大体はしつこく聞いてくるのに…
「僕は衣緒が話したいって思った時に聞くよ。」
ニコッと笑いながら言った
なんか、凛は今まで会ってきた人の中でも珍しい
顔の良い奴等に媚びを売る訳でもなく、友達を本当に大事に…っていったら自惚れかもしれないけど、それ程凛の存在は俺の中で大きくなっていった
「そういえば、生徒会は知らないな…。」
風紀は大体やりそうな人分るけど、生徒会はさっぱりだ
「この後会長の挨拶だから見られるよ。…と、ほら、始まる。」
キャアアアアアァァァァ!!!!
会長ーーーーーー!!!!!!!!
香栄様ぁーーーー!!!!!!!
抱いてくださいーーー!!!!!
今日も素敵ですーーーー!!!!
そんな歓声(奇声?)と共に現われたのは…
俺の良く知っている人物だった
知ってるなんてもんじゃない…
なんでっ……アイツが…桜華、に
壇上に上がったのは、黒髪に赤メッシュに黒目の長身
男女関係無く誰もが見惚れる程の美形だ
「いつ…からっ…。凛、会長はいつから桜華に?」
「え〜っと…確か会長が高1の3学期からだったと思うけど…。」
なら知らないはずだ
俺はその時海外に居たのだから
「すごい…人気だね。」
「そりゃぁ、あのルックスと家柄だしね?……衣緒?顔色悪いけど大丈夫?」
「平気…少し立ち暗みしただけだから。」
苦しい?悲しい?
そんな訳無いじゃないか
俺はもうアイツなんか好きじゃない
もう……
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