そしてまた、恋をする
05
キャアアアアアァァァァ!!!!
出たよ…
桜華学園特有？の黄色(いや、黄土色かな)の声
勿論男子校なんだから、男→男だ
こういう環境で育つとそうなりかねないらしく、桜華はれっきとしたホモ学園だ
別に好きになるのに性別は関係無いと思うから、否定はしない
しないけど、俺は断じてホモではないから
入っちゃった学園がたまたま、同性愛者が多かった(そんな規模じゃないけど)というだけ
大分話しがズレたけど、この桜華で歓声を浴びる人達の集団は二つある
どちらもそこらのモデル顔負けの美形軍団だ
桜華学園生徒会
桜華学園風紀委員
この二つの集団が主に学園を運営していると言っても過言じゃない
権力的に教師よりも上だから
そういえば…
「凛はあの人達に興味無いんだ？」
「全く。只の我が儘金持ち集団でしょ。風紀は割りとまともだけど。」
あながち嘘じゃない
この学園は変わっていて、生徒会の決定はあるランキングによって決る
それがまた馬鹿げていて、
『校内抱きたい、抱かれたいランキング』
…だ
ほんと暇だよなぁって思う
で、抱かれたいランキング一位になった人は必ず生徒会長をやる事になっている
他の役員は生徒会長がランキング上位者から指名することができる
だから顔良し家柄良しの奴等が学園の生徒会になる
かわって風紀は、理事長が風紀委員長を指名する
役員は指名された委員長が選ぶ権利を与えられる
但し、風紀は必ず進学科からって決まってる
仕事をしっかりこなす為だとか…
「そういう衣緒も興味無さそうだよね？」
「まあね。まず男に興味無いし。」
「そーいうの偏見持つ方？」
「いや、別に自由だと思うよ。俺には関係無いけどね。」
関係無くないよ〜、衣緒可愛いもん。という凛の言葉は敢えて無視しよう
ふと壇上を見ると、そこには懐かしい人が居た
「あ、風紀委員長じゃん。やっぱり紫藤先輩だよね〜!しっかりしてるし!」
「飛鳥先輩……か。」
「えっ!?衣緒知ってるの!?高1唯一の外部生じゃないの??」
しまった…
別に隠そうとか思ってた訳じゃないけど、説明とか面倒くさい
ま…いいか
「昔ここ通ってたから。その時の知り合い。」
「へ〜そーなんだ!」
「…そーなんだって、それだけ？」
「ん？もっと聞いて欲しかった？」
「いや…違うけど、予想してた反応と違うから…。」
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