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そしてまた、恋をする
02
いつ来ても凄いとこ…

俺が今日から通う私立桜華学園は、全寮制の男子校

生徒はだいたいどこかの金持ちのお坊ちゃま
だからなのか、学園の校舎やら寮やらがどこぞのホテル並だ
敷地が大きいのは分る
ここには沢山学科があるから

俺は昔此処に通っていた
中2後半くらいまで
あ、中学からね

きっともう忘れてるだろうな、皆
ていうか、皆って程友達も居なかったけど
それに、今と昔じゃ姓が違う
前通っていた時は母さんの姓だったから

「今日は入寮してから始業式か…。まずは寮だな。」

ここの寮はちょっと変わっていて、芸能科だけ別に寮とその他の学科ごちゃまぜの寮がある

そりゃ、顔の良い奴等は別だよな


「すみません。入寮手続きをしたいんですけど。」
「はいはいっと。」

一階ロビーのカウンターから出て来たのは、金髪の長身美形

ほんとに寮菅かよ…

俺はここに通っていたとはいえ、中等部だったから寮も校舎も違った
一応この敷地内だったけど

「なんだ最後の生徒はオタクか。」

悪いか
しかも俺はオタクじゃない

「生徒証だしな。」

俺は出された手の上に自分の生徒証をおいた

そしてパソコンを弄り始めた
「なんだここ通ってたのか。…芸術科?音楽科じゃなくて?」
「関係無いです。」
「ふうん。…完了、ほらよ。」

生徒証をとろうと手を伸ばしたら、逆に寮菅の手が引っ込んだ

「何のつもりですか。」
「ひとつ質問。何故学科を変えた?」

関係無いだろ…
面倒くさいな

「生徒のプライベートに入りこまないでください。」
「こっちは色々把握しなきゃなんでね。」

ムカつく
こういう奴ってほんとタチ悪い
しかも無駄に長身だし…(←関係無い)

「別に、芸術の方に興味を持ったからですよ。返してください。」
「はいはい。と、カードキーな。」

俺は伸ばされた手から生徒証とカードキーをとった

「ま、なんかあったら相談しろよ?いつでも乗るぜ。」

ポンと一回頭に手をおかれた

「一生無いです。」

そう言ってエレベーターへ向かった

中学の寮菅はもっといい人だったんだけど…
はぁ、最初から気分がた落ちだよ

エレベーターは指定された階で止まった

俺の部屋番号は399だから…

あった

2人部屋か…







 

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