[携帯モード] [URL送信]

そしてまた、恋をする
16

俺達はあの後、慧先輩と瑛里の反対を押し切って部屋に戻った。

俺は今凜に謝り、自分の部屋に籠っている。


頭が……イタイ。
気分が悪い。
思い出したくも無い記憶が……蘇る。


頭の中では懸命に振り払おうとしているのに、その甲斐無くエンドレスで記憶が流れていく。

見たく無くて、ぎゅうっと目を瞑っても変わりはしない。
頭にあの頃の記憶が過る(よぎる)。


出てけ……
出てけよ!

思い出したくない……
思い出したくないんだ。

あの頃の、記憶なんて……。


俺はそのまま、記憶の渦へと墜ちていった。









 

[*prev][next#]

16/18ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!