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そしてまた、恋をする
13

「キャーーーーーーー!!!!!!!」
「祐馬さまぁーーーー!!!!!!!」
「幸くーん!!!!今日もカッコイイ!!!!」
「凜ちゃーん!こっち向いてー!」



ルックスが良いって案外大変?
こんなに騒がれて……
俺五月蠅いの嫌いなんだよね〜



「ごめんね、衣緒。僕等のせいで……。」
「へーき、慣れてるから。」


凜がごめんと言った内容は、おそらく周囲の俺に対する視線


凜と祐馬は所謂美形な訳で、そんな美形2人が俺みたいな不細工と一緒に居るのが気に入らないらしい


全くこの学園の連中はいつも暇だよな

なんでそんな事でここまで騒ぐのかが理解出来ない


それに、俺がもしも被害者だとしても不細工は必然的に加害者とされる傾向があるみたいだ、この学園では


全くもって面倒臭い


凜と祐馬が席を探している間も、憎悪と嫉妬が入り交じった視線は絶え間無く俺に向けられていた


「あそこにしよう!」


凜が席を見つけたらしく、窓側の隅っこに向かって指を指していた


良い場所だ

柱とかで死角になって、少しは視線から逃れられるかも


「衣緒は昔ここに居たって事はー、頼み方とかも知ってるんだよね?」
「うん、一応。」
「んじゃ早速頼もーぜ!」


俺達は席に座り、備え付けの機械に順々にカードを通し、それぞれ夕食を注文した






「ほんといつ食べても上手いよなぁ。」


俺達が頼んだメニューは全て来て、今正に3人で夕飯中


俺は無難にオムライスを頼んだ

いやオムライスって目茶苦茶美味しいと想うのは俺だけか?


あのとろふわっとした卵、ケチャップの良い香り

全てにおいて完璧だ


ちなみに凜はB定食


出てくるのは全部和食だけど、メニューが日替わりなんだ


祐馬はカツ丼


良く夜におもたいもの食べれるよなぁ


俺絶対に無理だと思う








 

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