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そしてまた、恋をする
02
まただ…
もう何回目だろう
彼の浮気は


外から見つめる俺

部屋から出て行く可愛い男


女ならまだ我慢出来たかもしれない

しかし目に映るのは男

最初の内はまだ女だった
なのにこの頃は男



もう限界……かも


すでに俺の心はズタズタだった
よくここまでもったと、正直思う

プルルルルッ

『…はい。』
「…今までありがとう。俺、本気で好きだった。さよなら。」
『は?何言って―ブチッ』


俺は携帯の電源をオフにした

ポツ―ポツ―

ザアァァァァ


突然降り出した雨

それは俺の心のよう


俺は傘もささずにそのまま歩いた


なんでかな…
すごく悲しいのに、心が痛いのに、涙が出ないんだ

遂に壊れたかなぁ…

そう思った瞬間だった


キキイィィィィィィ!!!!

ドンッ!!!


赤く世界が染まっていく

なのに黒い闇に墜ちていく

おかしいな…なんて思いながら、俺の意識は墜ちた



さよなら愛しい人

違うかな

さよなら愛しかった人



俺はもう…

恋なんてしない







 

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あきゅろす。
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