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そしてまた、恋をする
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「はい、どうぞ。」
「ありがとうございます。」

テーブルに温かい良い香りの紅茶が並んだ

さすが金持ちだ
高そうな茶葉使って……

「2人の事は、2人きりで話す方がいいんじゃない?僕達に聞かれたくない事とかあるでしょう?」
「そうだな。悪かった、呼んだりして。」
「…ううん。平気。」

髪の長い先輩…かなり気がきく人だ
風紀の副委員長かな?
見た事無い…

「あ、自己紹介まだだったね。僕は咲良新弥(サクラシンヤ)。風紀副委員長です。宜しくね、衣緒君。」
「浅葱衣緒です。宜しくお願いします、咲良先輩。」
「新弥でいいよ。僕も名前で呼ばせて貰ってるしね。」

またふわりと綺麗に笑った

そこいらの女より綺麗だと思う
とにかく美形だ

「じゃあ、新弥先輩で。」
「うん、宜しくね。そういえばあの2人遅いね。生徒会室行くだけなのに。」
「また馬鹿をやっているんだろう。向こうの馬鹿に付き合っていたららちがあかない。」

先輩は、ハァ〜と呆れ顔で溜め息をついていた

ガチャッ

「ったく、まじ有り得ねぇー!!!」
「あれはムカつくよね。」
「「あ!!」」
「あ…ι」
「「衣緒!!」」

がばあぁっ

いきなり扉が開いて現われた双子君に抱き付かれました

「苦しい…。」
「衣緒じゃねぇか!!すっげー久しぶりじゃん!!」
「本当久しぶり。あれから音沙汰無くて泣きそうだったよ。俺の事捨てたの?衣緒。」

いきなりの事に周りは唖然としていた

特に凛と祐馬と幸が

新弥先輩は何故か"仲良しなんだね。"とか言いながらクスクス笑ってるし
飛鳥先輩は眉間に皺をよせている

眉間に皺って後付くんじゃなかったっけ…?

「誤解を与えるような発言はよしてください。」
「会わない内に喋り方変えんな。俺が他人行儀なの嫌いだって知ってたよな?衣緒。」

勿論知ってる
知っててやってるんだから

「誤解だなんて酷いな。俺の告白本気なんだけど?もう忘れちゃった?」

いや…あんな強烈な告白、忘れようとも忘れられないよ







 

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あきゅろす。
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