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そしてまた、恋をする
09
懐かしーと頭で考えていた時、ガラッと教室の扉が開きホストが入ってきた

「席つけー。」

どうやら先生らしいです

…詐欺だろ、とかいうのは心の内に秘めておこう

「いいかー、今日から担任になる高月宏也(タカツキヒロヤ)だ。担当は古典。てめーら平均下げんじゃねーぞ。じゃ、HRを始める。」

おいおい
それはおかしくないか?
普通教師はそんな事言わないって…

「っとその前に、外部生。ここ来て自己紹介しろ。」

は…?
面倒くさい…

「衣緒…大丈夫?」
「へーき。」

カタンと席を立つ音が響いた

俺は教卓まで行き、くるっと体を反転させてクラスの奴等の方を向く

「初めまして。浅葱衣緒です。」

……………

「それだけか?」
「まぁ…別にこれといって言う事無いです。」
「じゃあ席戻れ。」

うーん、これってどうするべき…かな

行く手を阻む足、足、足

足を見る趣味は無いんだけどな…

後々を考えて一番面倒くさくないのは…引っ掛かる事か?

でも…それもなんか嫌だな

俺は足をよけ、席についた


うわぁ…視線痛い
だから嫌なんだよね、Sクラス

「衣緒、気にする事無いからね!逆にあいつらの足僕が踏んできてあげようか?」

それはそれであいつら喜ぶのでは?と思ったのは俺だけじゃ無いはず

てゆか、凛見掛けによらず発言が……凄いです


しかもいつの間にかHR終わってるし…

ま、いいか

「お、そうそう。浅葱ー、お前この後風紀委員室行けな。ばっくれんなよー。」

………

一気に俺に集る憎悪の視線

「はぁー…。」










 

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