そしてまた、恋をする
08
「お!りーん!」
「祐馬!」
手をぶんぶん降りながら凛の名前を呼んだのは、爽やかスポーツマン…
その隣で優しい笑みを浮かべている爽やか好青年くん
無駄に爽やかだ
「こいつが例の外部生?」
「そーだよぉ!」
「初めまして。」
おーすっごい優しそう
ふわりと微笑んだ好青年を見て思った
「初めまして…。」
「俺は椎名幸宏(シイナユキヒロ)。君は?」
「浅葱…衣緒。」
「ゆっきばっかりずるいぞ!俺は麻原祐馬(アサハラユウマ)!宜しくな、衣緒。」
なんだか凛の友達って賑やかだ…
賑やかなのは嫌いじゃないけど、ついていけない…
「祐馬!衣緒が驚いてるでしょ!衣緒ー、ごめんね?」
「いや…別に。」
「なんだよ2人してー!俺も衣緒と仲良くなるー!!」
「祐馬煩い。」
ピシャリと幸宏が言った
なんか…空気凍ってない?
「衣緒って呼んでいいかな?俺の事は好きなふうに呼んで。」
「うん。じゃぁ…幸。」
「俺も祐馬って呼んで!」
「祐馬…。2人共宜しく。」
そう言ったら、2人は嬉しそうに笑った
§
「そういえば、2人は何科なの?」
「俺達は進学科だよ。衣緒は?」
「芸術。」
「へー、なのにSなんてあったま良いんだなー!!」
「祐馬は馬鹿だもんね。」
「なんだとー!!これでもSに居るだろ!!」
あーぁ…
「ほんと懲りないな、あの2人。」
隣で幸がクスクス笑ってる
「いつもあぁなの?」
「ん?まぁな。幼馴染みだから、仲が良いんだよ。」
幼馴染み…か
俺にも…いたな
幼馴染み
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