レンアイメイキュウ 廻り出す歯車 あの後、光幸先生は仕事に戻り、美音は家に帰っていった 美音は別れ際に、何度も何度も「ごめんね…。」と謝って どうして美音が謝るのかな… 美音は悪くないのに 全て…俺が悪いのに 「あ…そうだ、携帯。」 さっき帰り際に光幸先生から、倒れた時俺の持っていたものを貰った 「着信23件…メール17件…。すご…。」 着信、メールの殆どは先輩からだった でも、それに混じって煌夜のがいくつかあった 内容は全て俺を心配してくれてるものだった なんか…嬉しいかも 心配なんて…美音と光幸先生以外された事無いし 「メール…返信しなきゃ。言い訳…どうしよう…。」 先輩のも返信しなくちゃいけないけど、正直あまりしたくない あの話題はやめて欲しい 「取り敢えず…煌夜に。」 ============= To:煌夜 From:紫空 subject:ごめん ――――――――――――― 返信遅れてごめん。 ちょっと色々あってさ。 心配のメール嬉しかった。 ありがとう。 ============= 「送信…と。」 煌夜…… 会いたいな… ピロリン メール? 『蒼斗』…っ!? ============= To:紫空 From:蒼斗 subject:この前の ――――――――――――― 今週末暇? この前言った買い物付き合って欲しいんだ。 予定空いてたら返信宜しく! ============= この前の…あぁ、柊羽の誕生日プレゼントか どうしよ… 暇っていったら暇だけど、あまり会いたく無い… だからといって断るのも… 俺はすぐに『大丈夫。』と返信をした 「結局のところ…俺がただ会いたいだけなのかも…。」 ほんと女々しいよな… 蒼… 今何してる? 何処に居るの? 会いたい……っ 「会いたいよっ……蒼っっ……。」 [*前へ][次へ#] [戻る] |