レンアイメイキュウ
廻り出す歯車
side:美音
また無理をさせる気なの!?
紫空は病気なのよ!?
体調を考えてあげなさいよ!親なら!
ハァー
どうして紫空を愛してあげないの…
どうして…
プルルルップルルルッ
また電話…?
誰かしら…
「はい、もしもし神凪ですけれど。」
『美音?』
「光幸?」
『紫空が目を覚ましたよ。取り敢えず、明日一日は入院して明後日退院かな。明日来れそう?』
「えぇ、平気よ。わかったわ。」
『それじゃ、また。』
「またね。」
ガチャッ
良かった…紫空が目を覚まして…
でも、また父親の重圧が待っている…
紫空…もうあの人の言いなりにならなくていいのに…
あなたは自由に生きていいのに…
「ごめんなさい。」
「いえ。そろそろ帰りますね。遅いですし。」「あら、いいのに。あ!ご飯食べた?まだなら食べていって!今日作りすぎちゃったの。」
「いいんですか?お邪魔じゃなければ…」
「邪魔なんて事ないわ。1人で食べるのは寂しいもの。じゃ、準備してくるわね。」
紫空の友達って聞いて、正直戸惑った
紫空はあまり学校でも友達を作るタイプじゃないし、ましてやあの事があってあまり人と話そうとしなくなったわ
だから、一方的に友達といってるのかと思った
でも…煌夜君の性格からしてそれは無いわね
紫空の事心配して家まで来てくれるし、何より心がとても優しい子だわ…
これなら安心ね…
「さっ、出来たわ。運ぶの手伝ってもらえるかしら?」
「はい。」
テーブルに今日の夕食が置かれていく
「さ、食べましょう!」
「頂きます。」
「召し上がれ。」
「すごく美味しいです。」
「ふふ、ありがとう。」
こうして、時間は過ぎていった
「今日はありがとうございました。」
「こちらこそ。楽しい時間だったわ、ありがとう。…それと、少しの間紫空と連絡とれないかもしれないけれど心配しないでね。きっとまた会えるから。」
「はい。それじゃ、おやすみなさい。」
「また来てね。」
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