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レンアイメイキュウ
廻り出す歯車
side:美音

丁度休みがもらえて、日本に帰ってきた日に、光幸から連絡があった


「もしもし?」

『美音、もう日本?』

「ええ。どうかした?」

『紫空君が倒れてて病院に運ばれてきたんだ…』

「紫空が!?平気なの?」

『命に別状はないよ。今は眠ってる。』

「そう…。起きたら連絡いれてくれる?」

『分った。それじゃまた。』


紫空…

やっぱりずっと日本に居た方がよかったのかしら…

ううん
紫空はそれを望んでないはず…
そう信じるわ


ピンポーン

誰かしら?


ガチャッ

「あ…あの…」

扉を開けると、帽子をかぶって眼鏡をかけた長身で美形の男の子。

どこかで見たような…?

「…ここって、神凪紫空の家…ですよね?」

「紫空の知り合い?あ!外寒いでしょ?中あがって!」

「え……あ、はい。」




「適当に座っててー、今コーヒーいれるから。ブラックで平気?」

「ありがとうございます。平気です。」

ふふ
どこかで見た事あると思ったら、泉澄煌夜じゃなぃ

いつのまに紫空、こんな有名人と仲良くなったのかしらー

「はい、どうぞ。」

「ありがとうございます。あの……神凪美音さんですよね?」

「あら、紫空から聞いてるの?」

「いえ、有名なんで…。」

「ふふ、嬉しいわぁ。あ、初めましてよね。私は里中美音。神凪はモデルの時使ってるの、人気俳優の泉澄煌夜くん?」

「バレてたんですか…。初めまして、泉澄煌夜です。すみません、夜に訪ねて。」

帽子と眼鏡外すとさらに美形ねー!
間近で見るとすごいわ!ふふ

「いいのよ、紫空の事でしょう?」

「…はい。紫空は家にもいないんですか?三日も連絡がとれなくて…。」

「実際家にはいないわ。私は場所知ってるけど、紫空が話してないなら私からは話せないから…ごめんなさい。」

「そう…ですか。でも無事なんですね?」

「えぇ、大丈夫よ。心配してくれてありがとう。」

プルルルップルルルッ

「電話?ごめんなさい。」


カチャッ

「もしもし、神凪ですけれど。」

『美音か?』

「叔父様?何か御用ですか?」

『紫空は居ないのか?』

「また無理をさせたのですか?紫空は倒れて病院に運ばれました。」

『別に無理などさせていない。それにまたか。まぁいい。次のコンクールに向けて絵を描けと伝えてくれ。詳細は落合をよこすから、聞いてくれ。それでわ。』

プーップーップーップーッ


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あきゅろす。
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