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レンアイメイキュウ
突き付けられる運命
ここは どこ

『……き!』

よんでる

『…し……!』

だれ

『紫空!』


あったかい

君は 俺の―…‥


『誰?君。』


っ!!!


パチッ

はぁっはぁっはぁっ

白い天井

酸素マスク

病院…?

あぁ 倒れたんだっけ


「あ!紫空君目覚ました!?先生ー!!紫空君目覚ましました!!」

バタバタバタッ

「紫空君!」

先生…

「紫空君、意識あったら手握り返してくれる?…よし、じゃ酸素マスク外そうか。」

「せんせ……何日寝てた…」

「3日だよ。近所の人が、家の前で倒れてたとこを見つけてくれたんだよ?3日前の事、覚えてる?」

俺は首を縦に振る

先輩に……好きだって言われて

逃げ出したんだ、その場から

弱いな 先輩はあいつじゃないのに…

「それじゃ、ちょっと2人にしてもらえるかな?」

「はい。」

先生が看護婦さんにいった

病室には俺と先生


この先生は、俺の主治医の里中光幸(サトナカ ミサキ)先生

優しくて、あったかい、いい人だ

「いくつか質問するね。正直に答えて。」

「はい。」

「どうしてこの前の検診来なかったの?」

「絵を…書いてたから。」

これは本当だ

絵を完成させるまで、家の外には一歩も出して貰えなかった

実の父親に…

「そういう時は必ず連絡をいれる事!いい?」

「はい。」

「二つ目は、この頃ちゃんと食事食べてる?あと睡眠もしっかりとれてる?」

答えは両方ともノーだ

食欲はないし、夜は眠れない…

でも…

「平気。」

「…そう。それと、家の方には連絡いれておいたよ。美音(ミト)帰ってきてたよ。」

美音が…?

会いたいな……

唯一俺を家族として見てくれる人

俺の従兄弟の神凪美音(カンナ ミト)

家族として見てもらいたいわけじゃないけど

美音のあの温かさは好きだ


「あと……言い辛い事なんだけど、単刀直入に言う方が紫空君はいいよね…。」

体の事……か

言われなくても大体予想はつく

自分の体だ

「前に検診に来た時よりも……正直悪化してる。20歳まで生きられる可能性が…低くなってきたんだ。」

可能性なんてない

この体は確実に

20歳までもたない

あと余命2年半……か

そんなにいらないのに


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あきゅろす。
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