レンアイメイキュウ
突き付けられる運命
「先輩、先輩!」
もう随分歩いた
駅前をはずれて、静かで小さな公園にいる
「……腕、痛いです。」
「ごめん。大人気なかったよね…。嫉妬して…。」
嫉妬?何にだ?
「いえ…。どうかしたんですか?先輩。」
少し俯きかげんの先輩を見て言う
「紫空、真剣に聞いてくれるかな…。紫空は嫌がるかもしれないけど、本当の気持ちを知っててもらいたいんだ。」
「先輩…?」
「……僕は……紫空が、好きなんだ。」
ドクンッ
『紫空、愛してる…』
やめろっ
「男同士だって事も分ってる…」
ドクンッ
言うなっ
「それでも、神凪紫空という1人の人間が好きなんだ。」
ドクンッ
『紫空!』
やめてくれっ
『「愛してる」』
「ぅ…あ……ぁ…やめ……ろ。やめ……」
『紫空、好きなんだ。紫空の事。』
『…俺…も。俺も○○の事好きだょ…。』
『ひかれたぞっ!』
『救急車早くっ!!』
『君は大丈夫!?怪我してない!?』
『幸い致命傷はありませんでしたが……』
「ぅゎぁあああああ!!!!!」
「紫空!?どこ行くの!?紫空!!」
呼ばないで
もう聞けない
君の『好き』
聞けないならいっそ
君の心から
俺の存在を消して―…‥
「はっはっ………。くぅっ……ぁ……っ!」
聞きたくなくて、家まで走った
止まると同時に発作が始まる
「っ………!……ぃ………くる……しぃ…ょ………。………ぁおと…。」
バタッ
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