レンアイメイキュウ
君の誕生日の日に
料理は嫌いじゃない
寧ろ俺は好きだ
何もかも忘れて1番集中できる安心な時間だから
「じゃぁ決まりなっ!あ、でも仕事あるからその間見学でもしててくれな。」
そう言って携帯を取り出し、誰かにかけている。
意味が不明だ
仕事があるのは全然かまわないし、夜まで待ってるけど、見学ってなんだ?
こいつの仕事場はフリーダムなのか?
−キキッ
目の前に一台の車が止まった。
なんだ?
すると、運転席の窓が開く。
が…外車かよ
「煌夜。どこ行ってたんですか。早く乗ってください。」
またもや美形
いや、サングラスの人が美形かどうかはまだわかんないけど
「悪ぃ悪ぃ!あ、お前も乗れよ。」
そういって俺を車に押し込む。
怪しくないか?
ふと頭をよぎったが、助けてくれた恩もあり、その考えは消去した
車……やだな
でも、乗せてくれてるのにそんな我が儘言えないし…
少し…気持ち悪ぃ
「俺は泉澄煌夜(ミズキ コウヤ)。お前は?」
あ、やっぱり
何がって顔が
煌夜…サンは車に乗り込むと、かけていたサングラスをはずした
美形だ
俺とは違って肩幅も広くてカッコいい
「神凪紫空(カンナ シキ)。」
「シキってどうやって書くんだ?」
そんな事聞いてどうするんだろう
「紫の空。」
「へー、綺麗な名前だな!あ、そういえば紫空って高校生?」
綺麗なんていわれたの初めてだ…
なんか照れる…///
別に綺麗じゃないけど…
「うん。高2。」
「わっかいなー!俺なんて22だぜ?いいなー高校生。あ!そうだ。俺の事は煌夜って呼べよ!敬語もいらない。」
また悪戯っぽく笑った。
君と2歳差…
でも、やっぱり君とは違う
「22なら若いじゃん。……俺も………紫空でいい。」
「!りょーかい、紫空。それはそうと紫空。」
また笑った
いつでも笑う
楽しい人
そんな印象を俺は受けた
「何?」
「俺の事……知らないのか?」
「?どこかであった?」
特に記憶には無かった
忘れてるだけ?
「クスクスッ。まだまだですね、煌夜も。」
突然運転手サンが口を開いた
まだまだって何が??
「うっせ。変な事聞いて悪かったな、紫空。」
俺はわけがわからないまま首を横に振った
なんにしろ、謝られるような事はされてないのは確かだからだった
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