一筋ノ光
弐
一筋ノ光 ― 弐 ―
こんな所に閉じ込めるくらいなら、いっそ殺せばいいのに
俺は生まれた時から、銀色の髪に碧い瞳
人ならざるモノとして、一族から隔離されていた
俺の居場所はここ
本邸の地下にある、牢屋みたいな所
ここが今まで生きてきた場所だった
そして、これからも
コツ コツ コツ
靴音……?
食べ物を持って来るにはまだ早すぎる気が……
「っへぇー!!こんなとこあったんだなぁ。」
誰だ……?
聞いた事無い声
俺と同い年くらい、かな
「ん?誰か居るのか?」
僅かな足枷のジャラッという音が聞こえたのか、ソイツは俺の方へ来た
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