私立輝月学園
2
「さてと…じゃあ、話して貰える?雪がどうかしたの?」
「俺はお前に文句が言えればそれでいい。あまり深く聞き返してくるなよ。」
「チッ。」
「…分った。」
「雪は…随分前からお前らの親衛隊の苛めによるストレスで夜眠れなくなった。お前があんな事をしてくれてからは、どんどん酷くなっていく。今じゃ雪はキレて自ら反撃しようとするが、前まではやりたければやればいい、っていう考えを曲げないもんだから体中に痣を作ったりしていた。そのストレスや睡眠不足のせいで、倒れたりしている。どれもこれもお前達が雪に関わらなければすむ事だ。…もうこれ以上雪に関わるな。」
「そんな…眠れないって…。」
「結局親衛隊が勝手にやっている事だ。俺には関係無い。」
「っっ!!お前のせいで雪は日をおう毎に精神的に追い詰められていっているんだ!」
「僕達に責任があるよね…。うん、分ってる。」
こいつはまだ話しが通るだけましか…
問題は…
「俺はもう行く。こんなくだらない事で呼んだのか。」
「澪っ!!」
「いい。俺も文句を言いにきただけだ。それに、俺もあまり時間が無い。只、その事だけは覚えとけ。」
「時間が無いって…?」
「関係無い。」
「ちょっ…!」
パタン
悪い…雪…
止められなくて…
あんな顔をさせて…
でも忘れるなよ
俺はいつでも雪の味方だから
「雪……。」
この感情はなんというのだろう
まだ気付きもしないこの感情
愛しくて切ない
これが…恋というのだろうか?
「そっか…俺、雪の事好きなんだ…。」
守りたい
近くで
でも、大切な仲間も救いたい
「ごめん…雪。…ごめん。」
俺は走って学園を出た
想いを胸にしまって
なんか…俺らしくねぇな
ははっ
「雪…。必ず、必ず戻ってくる。お前が居た…お前の仲間達を助けて…。」
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