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私立輝月学園
言いたい事
side:紺

罪悪感
さっき雪と別れてから、すごく心に渦巻いている

取り敢えず、俺はあいつに言いたい事がある
あいつの所へ行くべくエレベーターに乗り込み、前に千里から貰った特別なカードキーを機械に差し込んだ

向かうは生徒会専用フロア

敵の本拠地だ

全然行きたくもないが、今はそんな事どうでもいい

一言言わなきゃならないんだ
あいつに…


エレベーターを降り、一部屋毎に表札を確認していく

………あった

あいつ………
『海月澪』

ピンポーン

ピンポーン

ピンピピピピピピピピピンポーン

ガチャッ

「あぁ?何の用だ……青龍。」

情事の最中かよ…

そいつは上半身裸で出て来た

「話しあんだよ。」

「俺はテメェと話す事なんか無いが?」

「お前は関係無い。俺があるんだ。中に居る奴なんとかしろ。」

かったるそうな雰囲気で、そいつは中に居る奴に帰れと言った

だが、腰が上がらないらしく思うように歩けないようだ

「チッ。面倒くせぇ。つーか、何の話しだ。」

「雪とお前の親衛隊の話しだ。」

「あ?んなの俺に関係ねぇだろうが。」

「お前が食堂で雪に接触したから動いたんだろっ!!」

「ハッ。それはあいつらが勝手にやってるだけだろう?」

何様だこいつはっ!!糞っ!!

その時、後ろから声がした

「…ねぇ、それ、詳しく聞かせてくれない?」

こいつ…副総長のシン
ここでは副会長だったか?

「澪も来てね。先に青龍連れて僕の部屋行ってるから。行くよ。」

勝手に仕切られたのはウザいけど、今はまぁ文句が言えればそれでいい

俺は素直にそいつに従った

**********「紅茶でいいかな?」

部屋に入るなり聞いてきた

「嗚呼。」

「ソファにでも座ってて。」

そう言い、キッチンへと姿を消した

この部屋、何も無いな…
まるで生活感が感じられない

ガチャッ

突然扉が開き、あいつが入ってきた

「慎は?」

「お茶淹れてる。」

「お待たせ…って澪来てたの。」

ゆげのたつティーカップを一つずつテーブルに並べていく

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あきゅろす。
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