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私立輝月学園
2
あれから食堂へ行き、午後の授業も終わって俺達は寮に戻った。

「雪、ちょっと話しいいか?」

「何〜?」

リビングでTVを見ていた俺は、哀しげな表情をした紺と向き合った。

何かあったのか…?

「俺、明日から少し学校休むから。テストまでには戻れると思う。悪い…雪の側に居てやれなくて。」

「えっ……?」

俺の中にモヤモヤした何かが生まれた。
それは哀しさと寂しさと不安で渦巻いて…どんどん大きくなってくる。

駄目…ここは笑わなきゃ…こんな俺………醜い。

「…そっ…か。俺は大丈夫だから!理由は聞かないよ…。紺には紺の人生があるし!な!」

俺ちゃんと笑えてる…?

「…あぁ。それじゃ、今夜から行くから。…また今度な、雪。」

離れてく……どんどん、どんどん。
皆、皆やっぱり俺が嫌になっていくんだ。

俺が………化け物だから。「うん…またなっ!紺!」

…パタンッ

静かな部屋に、扉が閉まる音だけが響いた―…‥


暗い……暗いよ…

俺はどこか安心していたんだ…

昔の仲間が来て…

今の仲間を信じちゃいなかったんだ

最低だな…俺


「今日から……1人…。」

否……

「俺は……最初から1人……只の化け物…。…いらない。やっぱり………」


















仲間なんて…いらない

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