私立輝月学園
3
まぁ、慎1人くらいなら負けないけど、他のメンバーにバラされると厄介だからな…
「まさかっ。只の下っ端だよ。理央とも親しくないし。」
「あと、幹部と総長と仲が良い。特にあの青龍は人にあまり懐きそうにないけど?それに、下っ端の君が何故青龍と白虎を探しに行ったの?この前のあれはそうだよね?普通他の幹部が行くハズだけど。」
「別に族に入る前から2人とは仲が良かったんだ。だから心配で…」
「それから、白虎の弟は君に助けを求めにきた。おかしいよね?下っ端の君をわざわざ尋ねてくるなんて。」
「それは家族ぐるみで仲が良かったから。優輝は俺と紺しか知らない、同じ族の奴を。」
ほんと痛いとこばっかついてきやがる
バラして脅すか…?
「それと、最初会った時。君は下っ端なのに完璧に気配を消していた。僕でも結構大変なのに。以上の事から、一つの結論に辿りついたよ。僕は別に他の奴にバラす気はない。だから正直に答えて欲しいんだ。」
そして、一呼吸おいて、慎先輩と俺の瞳が重なった
「雪は……月姫だよね?」
「ハァー。そうだよ。」
ここまで言われてさすがに隠せないよなぁ〜…ι
「やっぱり。久しぶりだね、月姫。それ変装?外してくれる?」
「はいはい。」
俺は鬘をとった
あらわになった銀色の髪
「これで満足?副総長さん。」
「クスクス。うん、満足かな。」
「で、仲間の敵とるわけ?受けてたつけど?」
「…何か勘違いしてない?別にあれはもう気にしてないし、元々こっちが悪かったんだから。」
「は?じゃぁなんで俺探してたんだよ。」
「そりゃぁ、もう一度会いたいから?」
会いたい!?
リンチじゃなかったのか!?
「なんで…。仮にもお前らの族ボコボコにしたんだぞ?」「そんなの、月姫に惚れたからに決ってるよ?」
ほ……?
今幻聴が……
「幻聴じゃないからね。」
なっ何で分ったんだ!?
「えっえすぱぁ?」
「顔に出てるよ。分かりやすいね、雪は。ニコッ」
うわー笑顔が眩しーい
きっとここの生徒はブッ倒れるだろーなー…
「じゃぁ、変装してる意味ない?」
「普通に惚れたって言葉無視したよね…?嫌、雪は絶対変装取っちゃ駄目だよ。特にあの万年発情期男には、ね?ニコッ」
うん、あれだ
さっきのは王子様スマイルってやつだ
今のは……悪の帝王の無言の圧力?
黒いの背負ってるしね、なんか
つか惚れたって別に憧れとかだろ?
…で、一番の問題は
「万年発情期男…?」
「あぁ、澪の事だよ。絶対にあの野郎の前で変装取っちゃ駄目だよ?いいね?」
「は…はぁ。」
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