私立輝月学園
俺…質問責め?
「間に合ったー…。」
あの後ダッシュで校舎まで来て、なんとかSHRに間に合った
「そういえば、学年次席って誰なんだ?」
首席は編入試験満点とった俺だとして…
「学年次席は多島だよ。つうかさ、旭海って頭いいのか…?」
「悪くはない。」
素っ気無く紺はそう返事をする
まっ、前は『関係ない』って返ってきてたのを考えると進歩したかな…?ははっ
「そういう奏葵と輝麗と要はどうなんだ?」
気になるよな…
初めてのテストだし、皆の順位って
「僕と要は5位以内にはいつも居るよ。奏葵は15位以内くらいかな?このクラスじゃ、まぁぼちぼちってとこ?」
「へぇ〜、輝麗と要は頭いいんだな…。奏葵も学年で考えれば上の方じゃん。」
「でも気抜くとクラス変動組に参加しちまうから危ないんだよ…。」
なるほど…
それであんなにヤバイヤバイ言ってたわけか
「ガラッ。席つけーSHR始めるぞー。」
いつ見てもホストだな…こいつ
つーか、例の如く周りの男子がキャーキャー言ってるよ…
どこがいいんだか…
「まぁそろそろ中間だと思うが、英語の平均だけは下げんなよー。」
…ってそれが教師の言う事か?普通
ありえない、この学校
分ってたつもりだったけど、今日ので再確認させられたよ…はは
「ま、今日はそんぐらいだ。あ、月城はこの後生徒会室行けよー。行かないなら俺が強制送還してやるからなー。以上。」
その途端に浴びせられる数々の罵声
勿論、全て俺に向けての
何の用だ、何の
あ…この前のあれか?
……あんまし話したくないんだけど…
つか、俺は確か族の下っ端の設定だったよな…
そこだけ間違えないようにしなきゃだなー
あー面倒くせぇ
「雪っ、あんな奴等のとこなんて行くな。」
「大丈夫だって。俺には丹柄の強制送還の方が恐ろしいよ…。ってわけで行ってくるから。」
「…聞いてない。」
「要?何が聞いてないの?」
「生徒会室に雪を呼ぶ事…。多分…呼んだのは副会長。あいつ、性格悪い。」
「性格悪いて…仮にも仲間じゃん、要。」
「でも合わない、性格。」
はは…
確かにあの腹黒とのんびりマイペースの要じゃ合わないだろうな…
「っと、遅れたらまたなんか言われるだろうからもう行くな。」
納得いかないって顔してるよ、紺…
まぁ敵さんとこに自ら乗り込むんだもんなぁ…当たり前か
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