私立輝月学園
19
>「………って雪!!ヤバイって!」
あー分ってるって、目つけられたって事は俺に危機が迫ってるって事でって…あれ。
族の事話してないのに、よくわかったな、奏葵。
「親衛隊が黙っちゃいねぇって!今の。」
は…?親衛隊??
族関係で狙われるとかじゃなくてか?
つか親衛隊ってなんだ?
「親衛隊?」
「雪は知らないよね。生徒会の人達には、親衛隊ってゆう所謂ファンクラブ的な物があってね、それがかなり過激なんだ…。」
過激って…ヤーさんみたいな過激だったらそりゃぁ恐いけど、別に平気だろ。
つか、なんで親衛隊がヤバイんだ?
「雪…分ってないでしょ、ヤバイの意味。」
「あは…あはは。さすが輝麗。」
「ハァー。奏葵説明してあげなよ。」
って輝麗は説明してくんねぇのかよ。
「つまり、琥柳先輩に気に入られたって事は、親衛隊が黙っちゃいないんだってば!!」
「なんで?」
「親衛隊は、先輩に近付く邪魔な奴等を排除するんだ。しかも、その仕方が暴行だけじゃなくて、強姦とか…」
「は!?強姦!?つか、そもそも俺から近付いてねぇし!」
「雪から近付いてなくても、先輩に気に入られたら媚び売ってるって勘違いされるから…。で、その苛めとかで退学した奴もいるんだよ。だから、雪。学校では絶対1人になるなよ!?」
ハァー…
面倒くさい…
いちいち厄介事もってくんなや、生徒会。
「ん。気を付けるよ。それより、食べ終わったんだから部屋戻ろうぜー。俺眠くなってきた…。」
「俺も……眠い。」
「そうだな。帰るか。」
俺達は食堂を後にした。
帰る時も嫉妬やら殺意やら含んだ視線たくさんあびましたって事は気にしないでおこう。
うん。
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