私立輝月学園
11
>「んじゃ、これ地図な。あとカードキー。」
と言ってソファの前の机の上に出す。
「地図ないと困んだろ?あと、このカードキーはここまで来れるように小細工しといたから、無くすんじゃねぇぞ?それに、寮の鍵とか、クレジットの役目もあるんだから。」
「さんきゅー。便利だなぁ、たかがカード1枚なのに。」
「もし無くしたら、担任に言え。わかったな?」
「おー。」
「じゃ、説明とかはルームメイトに聞いてくれ。面倒だから。」
面倒って…
「分った。じゃあまたなっ、千里。」
俺は眼鏡とカツラをし直して言った。
「何かあったら絶対言えよ?」
「心配しすぎっ。じゃっ!」
バイバイと手を振って、理事長室を後にした。
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