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私立輝月学園
2
中入ったはいいんだけどさ、辺りは森森森!

ここ……どこ(泣。
理事長室行かなきゃなのに。


「広過ぎるだろ、ここ。完全に迷った、しかも……。」


目の前には池、なのか?これ。
に、ちょっとした庭が広がっている。


「奥まで続いてるみたいだし、少し行ってみるか……。」



…*…*…*…*…



「うわっ、すごい……。」


古い洋館、かな。
雰囲気がなんか……惹かれる。


「ここに何か用?」

「!?」


声があった方を振り返って見ると……誰デスカ。


イヤ、ここの制服着てるからここの生徒だろうけど、全然気配なかった。

少しでも気配があれば気付くのに、こいつは全く気配がなかった。


俺が後ろとられるなんて……っ。


しかも、やたら美人だ。

(関係ないぞ☆ by作者)


肩まである漆黒の髪に、ハーフか?目が碧だ。
顔も整ってるし……。


男なのが残念なくらい綺麗な奴。


「何か用?見ない顔だけど。」

「あ、えっと迷っちゃって……。すみません、勝手に入ってしまって。」

「ううん、全然いいよ。普段は人が来ないから驚いただけ。それより、迷ったって……もしかして噂の転入生?」


噂?
そんなに転入生が珍しいのか?


「はい、まぁ噂なのかどうかは知りませんけど……。」

「そっか、だからここにも居たんだね。」


は?ここにも居たってどういう事だよ


「フフッ。まぁ話ながら行こうよ。」

「行くってどこにですか?」

「理事長室。迷子なんでしょ?案内するよ?」

「あ、ありがとうございます。」


こいつ、俺の心読んだのかよ。
まぁ、深く考えんのも面倒だし今は案内されとくか。


俺は先輩(多分)について行った。



 



 

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