Endurance
※2
楓に敵う者はいないので、仕方なく服を脱ぐ。
楓は服はとっくに脱いで、ベッドで鼻歌歌ってる。
……呑気な奴め。
俺は絶対に嫌だったのに…。
ローションとか、もう用意しちゃってあるし、なんか楓楽しそうだし…もうヤダ…。
狼河は苦笑いを返すだけで、俺のこと宥めるだけだし…。
紅葉は絶対に信用してやらん。もう、心に決めた。
俺は服を脱ぎ終わってベッドに腰かける。
すると、楓が寄ってきて頬に擦り寄ってきた。
「奈々瀬、楽しみだねっ!」
『…何がだよ…。』
「え?sex楽しみじゃないの?気持ちいいのに。」
なんか…楓に構ってると、すごい疲れる。もう無視だ、無視。
「…奈々瀬が一番下だね。4Pなんて久しぶり。」
『……俺、メッチャ腰痛くなるんだけど…。』
「大丈夫だよぉ。」
どっから出てくるんだ、その言葉。
そして、攻め二人はなんか遅いなと思ったら、俺たちを見て悶えていた。
高校男子が裸で擦り寄って、そんなになるか?
異常だよな、アイツら。いや、それを彼氏にしていり俺たちもかなり異常…。
悶々と明後日の方向に考えていると、ギシッとベッドのスプリングが軋む音がした。
振り返ろうとする前に、後ろから抱えられて頬にキス。かぁっ…って顔が熱くなるのがわかった。
『ろ…が…。』
名前を呼んだら、にっこり笑って「奈々瀬」って返してくれた。
今度は口にキス。ディープキスで息が苦しくなったけど、酸欠になることにも感じてしまって…。
「奈々瀬、勃ってる…。」
体は素直に反応した。
『みっ…見んなぁ…///』
見られてるってわかって、もっと興奮する。
ビクビクッって俺のモノが震える。
「わー、奈々瀬ほんとに淫乱。もう、こんなにお漏らししてー。」
『ぅん…///』
紅葉に罵られて、先走りの量が増えた。
もう、イってるんじゃないかと思うほどの量だ。
「ちょっと、縛ろうか?耐え性なさすぎ。」
『あんまり痛くすんのは好きじゃないんだけど…。』
「大丈夫、お前が嫌いでも奈々瀬は大好きだから。」
そういって、紅葉は俺のモノにリボンを巻きつけてイけなくした。このリボン…俺が狼河にプレゼントあげた時の…///
取っておいてくれたことが嬉しくて、それだけでイってしまいそうになった。
「何に感じたんだ?まさか、リボン?…ほんと、淫乱。」
『あぅっ…やめぇ///』
紅葉は俺のモノにつめを立てる。そのまま上下に扱くから、イってしまった。
でも、リボンで戒められてるから、空イキ。
くたりと狼河に寄りかかる。自分では支えられない。
「へぇ、イったんだ。」
肩で息をする俺に、紅葉は冷たい視線を寄越す。
その視線に体が震える。
「…狼河、慣らして。」
『はいはい…。』
狼河は俺をうつ伏せて、
『…痛かったら、言って…。』
指を挿れてきた。
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