Endurance Let's play! イチャイチャすること数分、痺れを切らした紅葉が俺と狼河を無理矢理離した。 ちぇ…。折角、イチャイチャできるチャンスだったのにな…。 いつもはしないから、もっともっと甘えたいのに…。 「ほら、遊ぶんだろ?俺がちゃんと全員で遊べる遊びを考えてやったぞ!感謝しろよ〜。」 『何でお前に感謝しなきゃならんのだ。別に遊ばないならそれでもよかったのに…。』 寧ろそっちの方が良かった。 理由は聞かないで。 「大丈夫!ちゃんと面白いから!」 『本当だろうな…。お前の言うことは、どうも信じ難い。』 「うわ、傷つくわー…。」 よよよ…と泣き真似をしてるアホは無視。 俺はこの面子の中で一番頼れる(?)、楓の元へ。 楓に聞けば、一番手っ取り早い。 『楓、今から何やるつもり?』 「あー……やってからの、お・た・のし・みっ☆」 可愛く言ってもムカつくだけなんだけど。 俺、聞いたんだけど。何やるかって。 その答えが「やってからのお楽しみ☆」だぁ?! 腸ん煮えくり変えっとるわ!! 『ま…まぁまぁ…落ち着いて、奈々瀬…。』 『だって!言い方ムカつく!!』 『ほら、俺も聞いてないんだし。一緒だから、ね?』 『……。』 下から覗きこんでくる顔がカッコいいとか思って無いぞ!! 笑顔にくらっときてなんかない! 俺は正常だっっ!! 早まる鼓動を抑えて、4人で部屋へ。 …ん?部屋?? 狼河の部屋に入る。 初めてだからちょっとドキドキ。おじゃましまーす。 意外と質素な部屋だ。余分なモノが無い。 なん、結構片付いてて綺麗だ。 狼河の部屋ってこんななんだ。 「うわ、狼河なに、ローションとかこんな堂々と置いてんの?勇者だな〜…。」 『ちょ…いいだろ別に。俺一人暮らしだし。』 …ちょっと違うかな。 片付いてるようで…違うのかな。 「ベタにベットの下にエロ本〜?」 『Σおいっ!!漁るんじゃねぇっ!!///』 …えと…初耳。 狼河、普通にエロ本持ってたんだ…。 え、なんかイラついた。 「ぶっ…!エロ本つか、奈々瀬のしゃしぶふぅ!」 『紅葉…それ以上動いたらお前の息子さんをひっこ抜くからな。』 「やめて!恐ろしいこと言わないで!!」 …アレ、俺なのか。てか、いつの間に撮ったんだ? トんでたのかな。 『な…奈々瀬、ゴメン!!嫌なら全部捨てるから!俺の事、嫌いにならないで…!』 縋るように言ってくる狼河。 え、犬?捨てられそうになってる子犬みたいな目をしてらっしゃる。 『…あー、大丈夫。俺も狼河の写真いっぱい持ってるから。』 『ちょっと待って!?なんで持ってるの!?渡したことないよね?!』 『勝手に撮った。それに卒アルとかにも載ってる。』 狼河はたじたじしてた。 嬉しいけどなんかなぁ…みたいな複雑な気持ちだと思う。 紅葉が音もなく近寄ってきて、俺に後ろから抱きついてきた。 『なんだよ。』 「いや〜…その写真の用途はなんなのかな〜と思ってさぁ?」 『なにって…。ただ眺めてる?』 「それじゃイタイ子じゃん。写真見て『カッコいいよぉ…』とか言ってんの?」 『え、なにそれキモッ。』 「良かった、違うんだな。」 安心したように胸を撫で下ろす紅葉。 なんだ、写真を見てうっとりしてるとでも言いたいのか。 心外だな。 『ただそれに話しかけたりはするけど?』 え、なに。ドン引きされたんだけど。 「え…え〜…?マジで?」 『マジだけど?』 「……それこそイタイんだけど…。」 『悪かったな。』 機嫌が悪くなったからそっぽを向く。 …あ、そう言えば、やってることもう一つあったな。 言えないけど。 「…でもさぁ、それだけじゃねぇだろお前。」 『?…というと?』 「他の事も絶対してると思うんだよなぁ。一番エロいし。」 『あぁ…してるよ?』 「……やっぱり。どんなやり方だ?教えろよ!」 興味津津な紅葉。あれ、てか遊ばないの? 部屋まで来たのに? 『…それより、遊ばないのかよ。…嫌な予感しかしないけど…。』 「えー、まあ焦らなくてもいいっての。それより教えろよー!」 『……写真をたくさん置いてさ、その中に座って“狼河狼河”って言いながらオナるの。』 「……。」 『え、聞いといてソレか。』 紅葉は俺から静かに離れていった。 えー。だって、紅葉の方がシてそうなのに。 狼河は顔真っ赤にさせて嬉しそうにしてる。 まぁ、なんて締りのない顔。 「…まぁ、いいや、俺もしてるし。」 『やっぱしてるんだ。』 「いーだろ?…はぁ、よし!遊ぼうぜ!」 『……先に教えろ。何をやるんだ。』 「え?決まってんだろ?sexだよsex。」 『…狼河、俺風呂入ってもいい?早く寝たい。』 『待て待てυまだ昼だぞυ』 『俺、お昼寝する派だから。』 「お昼寝…言い方可愛いな。」 『お前に言われても鳥肌しか立たない。』 なんかさっきから楓が出てこないと思ってたら、案の定スタンバってた。 脱いでは無いけど。ローションとかノリノリで用意してるし。 『……仕方ないな…。』 「え?いいの?!」 『…だって、楓ノリノリ…。断ったら可哀相だろ。』 「ははっ!やっぱり楓は強いな!!」 はぁ…楓に勝てる者はなし…かぁ…。 [*like...?][love!#] [戻る] |