star.02
「mihoちゃん、今日のファッションのポイントはなんですか?」
「今日はですね、やっぱり、これですかね???」
mihoはそのものを指差しニコリと女に答える。
「それって今人気の…」
「はい♪今、私がコラボしてる物です。」
mihoの笑顔は耐える事を知らない。
そうやってmihoは作り上げられている。今日も良くできている。
嘘?そんなの関係ない。
美穂とmihoは全くもって違う人間て言っても過言ではない。
「疲れたか?」
「いえ、こんなのどうってことありません。」
「そうか、ならいいが。無理はするなよ。」
取材を終え、再び車に乗る。
美穂は眼鏡をかける。男はファミリーレストランの駐車場に車を止め、鍵を閉め、店の中に足を踏み入れる。入れば空いてる故にすぐに席に案内される。
「いつも、このような場所で良いのか。」
「このほうが良いんです。」
美穂はお冷にを一口口にし、男の顔を見た。
男の青く透き通った瞳が美穂を見る。
「何だ。」
「相変わらず、整った顔だなぁーって思っただけです。」
美穂はクスリと笑うと男はからかうな。っと低く呟いた。
再び男の顔をみると、左の手の甲で口元を隠すようにしていた。よくみるとほんのり、頬が赤く染まっていた。
「ご注文はお決まりですか?」
「あ、えっと、これ…。」
美穂はメニューを指差し店員である、女に伝える。
「当店オリジナルハンバーグで御座いますか??」
その問いに静かにうなづく。
「ご注文は以上ですか?」
「はい。」
「では、失礼いたします。」
美穂はまた、コップを手に取りお冷を口にする。
「おい。ハンバーグ、二つも食べるのか。」
二個も…。
「え、何言ってるんですか。」
「もしかして、俺にか?」
「はい。いつも、私が食べてるのを見てるだけなのもあれでしょう?だから、今日は一緒にって思いまして…。嫌でしたか?」
男はいやっ…。それはないっとまた、小さくはいた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!