アレン 夢小説
アレンは誰のものっ!?
ある日の午後の出来事…
「ぎやあぁあぁあッ!!」
―バンッ
「○○!?どうしました!?」
○○の声を聞いて
急いで駆けつけ、
壊すような勢いで自室の
ドアを開けたアレン。
手には2つのティーカップをのせたトレーを持って…
「…ユウが間違って
この部屋に入ってきて…
いやそれはいいんだけど
ラビが……」
「ラビ?ラビが
どうかしたんで「よっ!アレン」
開けたままのドアから、突然ラビが現れた。
「何でラビがいる
んですかΣ」
「おっ、俺も紅茶飲むさぁ」
「紅茶じゃなくて
ウーロン茶ですよ。
話をはぐらかさないで
ください」
「ただの偶然さよ?」
「…偶然?」
ラビの言葉を聞き、
アレンが顔をしかめる。
「ごめんね!アレン君…
勝手に開けちゃった…」
つ ま り !
アレンが飲み物を
取りにいっている間に
おとなしくアレンの部屋で待っていた○○。
しばらくしてノックの
音が聞こえてきた。
アレンだと思って
ドアを開けた○○だったが、
そこにいたのは神田。
自分の部屋と
間違えたらしい…。
神田が去ってしばらく
たったあと、またもや
ノックの音がした。
今度こそはアレンだろうと思っていた○○は
「遅かったね」と
声をかけながらドアを
開けたのだが……
明るいオレンジ色の髪が
目にはいり、アレンじゃ
ない と気付いた瞬間
ドアをノックした人物が
急に飛び掛かってきた。
そして○○が叫び、ちょうど帰ってきていた
アレンが、慌てて駆けつけたのだ。
ラビはすぐに
ドアの後ろへと身を
潜めていたらしい…。
* * *
「それは絶対にラビが
悪いですよ!!」
一部始終を聞き終えた
アレンがさけんだ。
「しかも何で急に飛びかかってるんですか!」
「とっ、とりあえず
落ち着くさっ…!なっ!?」
「落ち着けません」
アレンがきっぱりと
言い放つ。
○○は、
自分を責めていた…
「抱き着いたのは、
てっきりアレンが出てきたものだと思ってたんさ…」
「やっぱり!?」
突然○○が
口を挟む。
「「え?」」
ラビとアレンの声が
重なった。
「ラビはいつもアレン君にあんなことしてるんだ!?」
「え、まあ…そうさねぇ…(アレンに嫌がられるのも
いつものこと…さね;)」
「…アレン君は
私のものだよ!?」
「おっ、俺だって
アレンのこと好きさね!
アレンと四六時中
一緒にいるのも俺さね!
だからアレンは俺の
ものさよっ…!!?」
「アレン君は
そんなこと望んで
ないもんっ!!」
急に○○とラビが
アレンの取り合いを
始めた。
当の本人は、
呆気にとられている。
「第一っ!
○○はアレンの
こと呼び捨てじゃないし、
君づけだし、明らかに
俺の方が仲良いさぁ〜!」
○○は恋人として、
ラビは親友(?)として…アレンを
取り合っているのだろう
しかし。なかなか
決着がつかない…
「じゃあアレンって呼ぶもん!!
ラビなんかに負けて
られないんだから!」
「○○は、
ユウを好きでいたら
いいんさ!
けどユウも
既に俺のもんさね♪」
「ちょと…○○が
あんな奴を好きになるわけないじゃないですか」
アレンもついに
怒りが有頂天に達したのか黒いオーラをまといつつ、
喧嘩(?)に参戦してきた。
「えっ、あ、アレン!?!?;;」
急に黒アレンになったものだから、
さすがのラビも焦っている…
「ほらあwアレン君…
じゃなかった;アレンも
怒らすなんてほんとに
ラビのものなのかなあ!?」
「っつうか普通に考えたら
おかしいことが
あるさねっ…;!」
突然ラビが真っ青になる。
「な、なによ…?」
あまりの変わり様に
思わず尻込みする○○。
「…なんでユウはノックなんか
したんさね…??
自分の部屋だと勘違いしたとしても
ノックするのはおかしいさよ…;;?」
「まあ、確かに…。ラビもたまには
良いこと言いますね」
とびっきりの笑顔で
アレンが言う。
「ひっ、ひどいさっ!
俺はいつも良いことしか言わないs「もしや…」
「…何さ○○」
途中で○○に話を遮られて、
少し不機嫌そうに言ったラビ。
どうやら○○には
真相が分かってしまったらしい…
しかし○○は、ドアの
方へとゆっくり歩いていく。
うつむいて、ぶつぶつと
何かを良いながら…
「…○○?何か分かったんですか…?」
こちらを見向きもしない○○が
心配になったアレンは思わず尋ねた。
しかし。
「こうしちゃいられないっ!!」
突然そう言ったかと思うと、
○○は部屋を飛び出して
廊下を駆け出した。
「ユウーーーーーーーーッ!!!!!!!」
…そう叫びながら。
「…ユウのとこ行ったんさね…」
ラビが呆れながらもつぶやく。
しかし、アレンは黙ったまま。
「…ア、アレン?どうしたんさね…?
(アレンがおかしいさ…;
俺へんなこと言ったっけ…?)
「…これだから嫌なんだ…」
「…え!?ご、ごめんさね;;;」
「…え?ああ、違いますよ」
アレンがかわいく微笑みながら
そう言った。
その笑顔が、ラビをときめかせた
ということは秘密にしておこう…;
「じゃ、じゃあ何のことさ…!?」
「…いつもなんです。
神田が会話の中にでてくると、
○○はいつも飛び出して…
神田のところへ行くんです。
「こうしちゃいられない」って言って…」
そうやって話すアレンの顔は
とても悲しそうで…
しかしそんなことはお構いなく、
「あの2人…仲いいんさねぇ」
と、ラビがつぶやく…
その言葉を聞いた瞬間、
アレンはラビをキッ!!と睨んだ。
「ぇ・・・;;」
「…仲いいことぐらい…知ってますよ…
何してたかも話してくれないし…」
とても辛そうに言うアレン。
…もちろんラビを睨んだまま。
(辛い顔もしながら相手を睨むなんて
とても器用である…;)
ラビは内心(負けたさぁ…;) と
思いながらも、
「行かなくてもいいんさ…?」
といった。彼なりの気遣いだ。
「…行きますよ!当然です!!」
そう言いながらずっと持っていた
トレーをラビに預け、○○のもとへと
走り出した。
「全く…俺がいないとやっぱ
駄目さねぇ〜♪」
静寂が訪れた部屋でラビが
つぶやいた。
* * *
「…はぁ…ど、どこにいるんだろう;」
教団の至るところを探したものの、
2人の姿は見つからない…
しかし―
まだ神田の部屋へは行っていない。
「1番いてほしくない
場所なんですけどね…
神田が恨めしい;;」
するとまた駆け出していった。
そのころ。
神田の部屋では男女の
言い合いが続いていた…
「ちょっと…ユウ!?」
「チッ。…うるせぇ」
「何なのほんとーーっ!?
ずっと言ってるじゃないの!」
「しつけぇよ。」
「むっ、むかつくなあ煤I
アレン君…じゃなかった;
アレンは絶対あげないよ!?」
「だからちげ「○○…」
開け放たされていた神田の部屋の
ドアにはアレンが立っていた。
その姿を確認した神田は、
とてもめんどくさそうに言った。
「おい、モヤシ。はやくこ「「アレンだってば(です)」」
2人につっこまれた神田は
より一層不機嫌になった…
「チッ。はやくこいつ持ってけ。
毎回毎回うぜぇ」
「(ムカッ)言われなくても」
当然、神田とアレンには
怒りマークがついていて、
やはり火花が散っていた…;
「○○、行きましょう」
そう言ってアレンは○○の
腕を掴み、ドアへと一直線にむかった。
「おいモヤシ」
「なんですか変態」
「あ?…まじでうぜぇ。
俺はお前なんか死んでもいらねぇからな
その馬鹿にも言っとけ」
「僕だって神田なんか
いりませんよ。○○がいてくれたら
それで十分ですから」
「ア、アレンっ!?///」
赤くなっている○○をよそに、
尚も2人の睨みあいは続いた…
* * *
「え;神田が僕を…?」
「そうなの!ユウはアレンが好きなんだよ!
だからいつもアレンにしつこく喧嘩うってたの。
ほら、ユウってツンデレだからさ!?」
「…ぷっ!あはははは!」
突然笑いだしてしまったアレン。
そう、いまようやく神田の
ところへ行っていた理由を
聞き出せたのだ。
けれど、その真相は○○の
大きな勘違いだった。
そんな○○が可愛くて可愛くて、
とてもいとおしいアレン。
いつもは今よりも少しだけ
しっかりしているはずなのだが、
アレンのこととなると
あり得ないことまで考えてしまう。
「なっ、なにがおかしいのっ!?」
いつまでも笑い続けているアレンに、
○○はあわてている。
そんな姿がよけいに
笑うツボになってしまったアレン。
なかなか笑いがとまらない。
ようやくアレンも落ち着いてきた。
「ふぅ…○○」
「は、はい!?」
「○○は、僕のものです」
「ほんとっ!?じゃあ…さ…
どこにも行ったりしない…?
ラビのとこにも、ユウのとこにも…」
とても不安なのか、
今にも泣きそうな○○。
「もちろんです!ていうか僕
男には興味ないですよ(笑)?」
「おっ、女はーーーーっ!?
他の女の子には興味あるのっ(泣)!?」
「そりゃあもちろん、
○○にだけですよw」
「良かったぁ・・・!!」
「で、提案なんですけど☆」
「なあにっ??」
「神田とラビだけは、
ファーストネームで呼ばないでください」
「え?そんなことでいーの?」
「そんなことがいいんです!
(さすがにやきもちにも我慢の限界が…ね;;)」
そんなことを知る由もない○○は、
これからの2人の呼び名を必死に考えていた(笑)
「よしっ、決めたっ♪
もうこれからはニックネームで
呼ぶねっ!」
「はい!お願いしますね!
あ と 、、
○○がほしくてほしくて
たまらないんですけど♪」
そう言ってにっこり微笑んだアレン。
○○の体温が一気に上昇し、
顔なんて真っ赤っかである。
「やっ、ちょっ、ちょっと!
ももも、、もーーーちょい時間を
くっ、くっ、ください!!!!」
「もちろん♪
あと1時間あげます」
さすがアレン様っ!←
(ははーっ!)
相当我慢してたみたい☆
どうする○○!!!
「…っええええ!?////
5時間って、、、本気で!?」
「もちろん!僕がどれだけ我慢
してたと思ってるんですかw
それじゃあ、戻りますかっ!」
「アレン黒いよーーーっ!?」
「幻覚ですよw」
「…(そっ、その笑顔もかっこいい///!!
にしても…)黒いよアレン!!
今に始まった話でもないんだけど…(笑)」
ちゃんちゃん!
こうして無事ハッピーエンドに
終わったわけですけど(笑)、
まだ続きがあるのであった…!
* * *
以前よりもさらに腹黒がパワーアップ
したアレン…と、○○。
今は食堂へと2人仲良く歩いている。
と、そこへ。
「おっ、アレンと○○さ〜☆」
「チッ。(こいつだけでもうるせぇのに
またこいつらか)」
「あ、変態にんじんに宇宙戦隊そばごん!
2人も今から食事かあw」
「「 (゜゜煤I? 」」
○○が言った不思議な呼び名に
ラビも神田も唖然…
「…ぷぷっ」
○○の隣りで1人笑いを
こらえているアレン。
そうして2人は気付いた…
「アレンッ!○○にそんな呼び方
やめるように言うさっ;;;!
つうかなんでにんじん変態!?」
「おい、もやし。…ぶった斬るぞ」
「まあまあまあw
どうしたんですか2人もww
かなりこわい顔してますけど♪」
「アレンーーっっっ!!
ひどいさね〜っ(泣)」
「もやしの分際で…」
「変態にんじんに宇宙戦隊そばごん!
落ち着いてっ(汗)!
急にどうしたのよ!?」
「「おいっ煤I!」」
「○○、こんな2人なんかおいと
いて行きましょうっ☆」
こうして無事に平和が訪れたのであった!
〜〜えんど〜〜
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