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パラレルワールド

特別編入として、ようはコネ入学なものだからまずは理事長室に向かう。

この学校の理事長室には俺達の事業に出資してくれている人の一人で、世界各国に事業展開している男がいる。

普段は忙しいから理事長室にいることはない。代理人が仕事も行っているようだ。
しかし、今日は俺の編入日ということもあって、久しぶりに日本に戻ってこの学園にきてくれたようだ。


校舎の棟とは少し離れた場所にある建物の2階にある理事長室に向かい歩いていると誰かに呼ばれる声が聞こえる。

どこから聞こえてくるのか。
海の音と近くにある噴水の水の音が合わさり幻聴が聞こえたのだろうか。

少し気になり振り替えるも誰もいない。
時刻は一応2時間目が始まってしばらく経った朝10時。

いくら自由な校風とはいえ、授業参加は基本必須だ。

「…気のせいかな」

少し寒気がして足早に理事長室へ向かった。

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