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パラレルワールド
!4!
「でも…ここアテナのお仕事部屋だから…イリヤもきちゃうかもしれない…し…」


ドアを気にするコウナだが、少し期待しているのだろう。
小さなコウナ自身が少し主張し始めていた。


「おや、そう言いながらもココは物欲しげにしているんじゃないですか?」


布越しにやんわりと触ってやるとピクっとコウナの肩が震える。
そして既にピンクの頬は耳まで染め上げ、小さな唇も甘い吐息を漏らし始めている。


「ち…ちがぅ…よ…ご、ご褒美…今日は…キスだけでいい…」


今日は1日社長として頑張らなければならない。
その事がコウナの自由を縛っているようで、
普段ならすぐにねだってくる所を自制しているようだった。


「わかりました…では、お望みどおり…」

くいっと顎を持ち上げコウナの腰を引き寄せながらそっと唇を合わせる。
吐息ですこし潤う唇が吸い付くようにレムの唇へと重なれば、その隙間からぬるりと舌が入り込む。

舌先で口内を一回りし、待ち望んでいたようにあるコウナの舌に絡みつく。
舌と舌が触れ合えば、コウナ自身はさらに膨れレムの足に当たりコウナのモノが主張しているのがわかった。

自分でこんなにも反応してくれている、そういう気持ちが徐々に芽生えてしまったレムは、ここの所
コウナを全て自分のものにしてしまいたい欲が強くなっていた。

まわりの仲間たちも、コウナに対して欲を抱いていないことはない。あわよくば、なんてことも考えている者もいる。そんな者たちに渡したくはなかった。

こんなにも健気で純粋で可愛らしい生き物、なかなか出会えるものではない。自分の色に染めてみたい。
男なら誰でも感じでしまう欲求。
その欲求が抑えきれず、ついついコウナに対して
ご褒美という名で自分の欲を満たしてしまっていた。

コウナの純粋さに罪悪感を抱きながら…。


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