こねた
君に捧げる甘いキス[ジュレイ]
ジュレイ(学パロ・恋人同士)
放課後、いつも通り幼馴染みの彼の家に上がりこんだ私は目の前で真面目に勉強をする彼をおもしろくないとばかりに見ていた。
だってそうだ、自分より勉強も運動もできるし、料理だって出来るし、なにより自分よりどこと無く女の子っぽい…勿論モテる
考えれば考えるほど悔しくなってきて、目の前の幼馴染みから目を逸らすとカレンダーが目に入る。今日は11月11日、世間ではポッキーの日、誰が定めたのかはわからないがポッキーの日ならば例のアレをやらないわけにはいかない!!
私は今も真剣に勉強をする真面目な優等生君の名前を呼ぶ。
「ジュードっ!!ジュードっ!!」
「なに、レイっ!?」
私の名前を最後まで言い終わる前に、鞄の中に忍び込ませておいたポッキーをジュードの口に突っ込んだ。ジュードは目をぱちくりさせ、何事かと今の状況を理解出来ずにいるようだった。
「今日は何の日でしょーか?」
私の質問に首を傾げるとポキッと軽快な音をたてて、ポッキーを折り食べてしまった。
「あっー!!!なんで食べちゃうの!?」
「なんでって、ポッキーは食べるものでしょ、なに言ってるの」
確かにジュードは当たり前の事を言っているが、今はそれどころではない。この真面目でカタブツな幼馴染みをなんとかしなくては…
「そうじゃなくてっ!!ジュードは今日が何の日か知らないの!?」
「今日は…11月11日だよね…?」
「そうそう、11月11日といえばアレでしょ!?」
「あー、第一次世界大戦停戦記念日だね」
「…………」
しれっと答えるジュードに涙が出てきそうになる。何故、幼馴染みであり、それになにより恋人同士なのにポッキーを前にして世界大戦の話をしなければならないのだろうか…テスト前でもないのに。
「ジュードの…ばかぁ〜!!」
「え、れ、レイア待ってよ!!」
立ち上がり部屋を出ていこうとすると、突然腕を引かれ背に温かいものが当たる。
それが、幼馴染みの胸だということに気付くのにあまり時間を必要としなかった。
「ごめん、レイア」
「なんで謝るの?」
「レイアのこと、からかっちゃった」
頭上から降ってくる笑みを含めた優しげな声。そんな彼の声を聞くと、なんだか怒っていた自分がちょっと馬鹿らしく思えてくる。
「もう、いいよ…ジュードが知らないわけないとは思ってたもん、女の子より女の子らしいジュードがね、」
くすっと笑いながら幼馴染みの手に自分の手を沿える。
「え、それ…傷つくなぁ…」
くるりとジュードに向き直り笑顔を見せる。ジュードは苦笑しながらも頬を優しく撫でてくれた。
「レイア…あのさ、その…」
「し、したいなら、すればいいでしょ!!」
ほら、こういう所が女々しい。男なら男らしくすればいいのに!!
そう思い、キッと睨みをきかせるとうっと頬染めては、まるで合図のように再び綺麗な指が私の頬を滑る。
「レイア……」
「…ん」
思わず漏れた声に自分でもえろいなとか考えてしまう。何度もした行為だけど、なかなか上手くいかない。私に比べて上手なジュード、どこで覚えてきたんだろうなとか考えていると、いつの間にか口唇が離れて細くて甘いものを口に差し込まれた。
「うむっ!?」
目を開け改めて彼を見詰めるとニッコリとした笑顔でこちらを見ていた。
「ポッキーゲーム、したかったんでしょ?」
彼のその言葉に、熱を持っていた頬がもっと熱くなる。
男のくせにヘアピンなどをつけて、可愛い顔しやがって等と自分でもよくわからない文句を思いながら、彼を睨む。
「僕は大丈夫だけど、折らないでよレイア…成功するまでやり続けるからね?」
「っ!?」
もうまさに腹黒大魔王のような黒い笑みをみせて微笑む幼馴染み謙彼氏に後退りをしたが、逃げられるわけもなく…しっかりと最後まで彼に頂かれてしまったのは言うまでもないのです。
――――――
ポッキーの日ということで、学パロでポッキーゲーム!!!!
でもでも、うわぁあぁ、久しぶりにここまで甘いのを書いたし、一気に書き上げたので、相変わらずの駄文ですorz
ジュード君は絶対に腹黒!!
レイアちゃんに対しては押せ押せだと信じてる。てか、そうだよね?
とりあえず、ポッキーの日企画(?)第1段!!1がいっぱい並ぶ日だから頑張ります!!!
111111
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